学ぶことと教わること

昨日は一級建築士の定期講習。

 

3年に一度受けることが義務付けられている法定講習ですが、知っている内容も多いとはいえ1日みっちり受講するとかなり疲れます。

 

講習の最後には終了考査を受けました。

たまたま隣で有名な建築家の先生が受けていたのですが、回収時にちらりと見ると私とだいぶ答えが違う(笑)

自分が間違っているのかとドキリとしましたがこれは結果を待ちましょう。

 

しかし先生もたしか80歳位になるかと思いますが、こうしてまだまだ現役の意気込みで出てくる姿勢には敬意を払いたいと思いました。

 

この仕事をしていると常に勉強がついてきます。

 

学生時代から、気になったことや表現のこと、いろいろなものを見に行ったりと忙しくもそれが当然と思い過ごしてきました。特に作品に指摘を受けた後などは、悔しくて眠れないことが当たり前。そこで自分がどう動くかで大きく変わってきたと思います。

 

私は、自ら時間やお金という対価を払って得るものだけが本当に身に着くものと思っています。

 

今日は、教えている生徒たちの第一課題の講評でした。

 

非常に残念ですが大半の生徒が未完成でプレゼンに臨む状態でした。3週間前の前回授業で再度告知しておいても駄目でした。

 

聞くと、授業時間外で時間を割くのはおかしいとのこと。私たちは忙しいんですと。

 

絶望を押し殺し、顔面のヒキツキを必死に抑え込みながら(笑)、時間を取ってデザイナーとしての生き方を話すことになりました。社会に出て約束を守ること、信頼を得ること、自分のためにいきること、今をどういきるのかということ。

 

根は素直な生徒たちです。学生だからお金もなく苦労があるのは今も昔も変わりません。草食系とは思いません、ただどうしても若いから狭い考えになりがちで、周囲のお膳立てに慣れてしまっているのかもしれません。言ってくれる大人がいなかったのかもしれません。

 

少なくとも講評で周りからいろいろ言われた悔しさだけは忘れちゃだめだ。自分に対する負けん気がないようだったら道を変えた方がいい。残酷だけどここはそういう世界だ。変わる人間は一瞬で変わるぞと。

 

はじめてお互い話せた、いい機会だったのかもしれません。

 

と、思いたい。

 

しかしこうも思います。

 

ただ教わってる人間を責めるのは簡単だけど、教えることも難しい(笑)

 

悩んで学んでです。