アクト通り再考 その3

今日は教えている学校での第一課題の講評会でした。

はたしてしっかり仕上げてくるか心配でしたが、全員提出することができました。

 

想像していたよりグッと伸びた生徒、途中で失速した生徒、コツコツとやったことが分かる生徒とみんなそれぞれ。

 

でも一人一人が全員の前でプレゼンをし、お互い評価をし合い、他の作品の良いところや悪いところ、自分の作品の優れたところや足りないところを身をもって理解していくと、デザイナーとして一番大切な負けん気がムクムクと出てきたようで・・・。

 

教える側としては、まさにこの瞬間のためにやってきたって感じ。ニンマリですね(笑)

 

私の学生時代もそうでしたが、実際課題の最後の追い込みになるともはや気力勝負。

 

これくらいでいいだろうと思った人間から消えていきました。

 

いいものをつくりたいのは当たり前。

 

前回の授業で言われた悔しさから怒りに燃え、今度こそ見てろ、あっと言わせてやる、これならどうだって張り合う強い気持ちだけがキツイ作業の支えになっていたんだと思う。

 

そして不思議なことに一つ一つ妥協しないで片付けていくと、だんだん気持ちが浄化されて最後にはすごく素直な目線で落ち着いた心になり、黙って作品に向き合っている自分の姿に気づくのでした。

 

完成した時はもはや無言、握力もなくなり大きなため息・・・。

 

でも帰り道に何か気づいて、ア~!って一人大騒ぎとか(笑)

 

いい時代なんでしょうね。

 

きっと。

 

さて、来週から第二課題。

 

あの生徒たちを伸ばす為に次はどんなプログラムを組もうかな。

今夜はちょっと寛いで、じっくり考えてみます。