2月15日の前回の続きです。
さてお昼に到着したのは西草深にあるミス・カニンハム(旧英和女学院宣教師館)です。
実は以前この建物から徒歩1分の距離に住んでいたのですがこうして訪れるのは初めて。
いったい何の建物だろうとは思っていたんですけどね。
この建物もウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計で1950年に建てられました。彼の戦後期住宅の貴重な作品です。
外光をたっぷり取り入れるために連窓的に配置した木製建具ファサードが特徴的な外観です。
数年前までは住む人がいなく放置され荒れていた建物ですが、英和女学院の卒業生のご夫妻が縁あってここに住まわれることになり、本日はご厚意で見学させていただきました。
ゆくゆくはここをもてなしの場として整えて、いろいろなイベントにも使っていきたいとか・・・。
温かいご主人の人柄と奥様の思いが実り、きっと実現すると思います。
そういえばこのダイニングルームの天井、梁が天井面から半分出ているのはマッケンジー邸と同じ設えですね。
ご夫妻が手をかけて下さっていることもありますが、16帖ほどの空間は15人の人間が席についても、大きすぎず
小さすぎずちょうどよい大きさ。居心地の良い空間です。
こちらは東南に配置された厨房。
とっても明るいので、さあ料理やるぞ~!って気になります。
料理をつくるということは前向きな行為ですから、テンションを上げるのに明るさはとっても大切ですね。
で、何で本職っぽい人達がいるかというと・・・。
実は今日は、鷹匠のPaulというレストランのケータリングサービスでランチを作っていただきました。
とっても美味しかったです。
料理の写真も撮ればよかったのですが、気づいたら食べてました。
すみません、いつもこうなので私のブログに料理写真はほぼありません(笑)
こちらは最初の写真の裏側で、一応エントランス側になります。
奥のドアが玄関なんですが、一転してシンプルというか簡素な雰囲気です。
気取らずに石畳のアプローチをトントントンって歩いていく感じ。
この辺りは昔からの屋敷町なんですが、門を抜けると洋館ならではの雰囲気が漂っていました。
英和女学院は1887年に静岡メソジスト教会の牧師や県令たちの手により、私立の静岡女学校として開校。
初代校長がカナダ人のミス・M・J・カニングハムでした。
まだ草鞋履きの人が多かった時代に、良家のお嬢様たちは髪を長く下ろして洋服を着、革靴を履いて人力車で通ったようです。
さあ最後は英和女学院の礼拝堂に向かいます。