照明探し

今日は照明の御相談。

改装を重ねた築100年の古民家のダイニングの照明を交換したいということで、一緒に検討しました。

 

松材の立派な梁があったり、囲炉裏付きダイニングテーブルがあったりと歴史を感じる一方で、住まいての現在の生活スタイルを考えて、逆にモダンなものの方がいいのではないかと思い、駿河区丸子のクラフトコンサートにご案内しました。

 

このお店では北欧の家具や照明を取り扱っており展示販売しています。来るだけでも癒やされるので、時々お邪魔しちゃうくらい(笑)。建物もちょうど古民家ですし、百聞は一見にしかずですからね。

 

要望としては、現在吹き抜け空間の天井についている照明を、交換のことも考えて下におろしたいとのこと。

 

ただ地震の時に揺れたりしないか心配もあるようで、ペンダント照明の特性を説明させてもらいました。

 

まず、天井や梁の素材と照明の灯具が別素材の場合、吊るすことで素材同士の縁を切ったほうが、空間として調和しやすいです。木の大梁から下ろす場合などがそうですね。

 

また下方向の光以外に、水平や上方向の光も入っていると、明るさとともに気分的にも抜けができます。

 

テーブルが大きい場合、大きな照明を一つ吊るすのも良いですが、小さめのものを連続して並べると空間にリズムができて人々の親和性も高まります。

 

灯具の大きさについては吊る高さにもよりますが、上の写真程度の場合、人の頭の大きさ程度に留めると違和感がなく空間が納まります。

 

ダイニングの照明はある意味一点ものです。廊下や他の室内照明ほどたくさん設けるわけでもないので、許されるなら少し贅沢してもいいかもしれませんね。

 

それによって、美しく、暖かく楽しい食事の風景が生まれるのであれば、生活の張り合いも違ってきますしね。

 

今日はデンマークのルイスポールセン社の照明を中心に見ながら検討してみました。家に戻ってじっくりとイメージしてもらえたらと思います。

 

なお、ここには世界的な家具デザイナーのハンス・J・ウェグナーが手掛けるカール・ハンセン&サン社の家具もたくさんあります。日本の住空間にも合うものがたくさんあります。

 

新緑の季節、是非散歩がてら足を運んでみてはいかがでしょうか。