環境との対話

本日は建築家の小堀哲夫さんの講演会でした。

浜松の天竜川に面した地に㈱ROKIの本社や研究所を設計され、数々の賞を受賞された方です。

 

その場所の空気感を大事にし、目に見えない環境を建築を通してどう表現するか。

 

英国の画家ターナーの絵を参考に、絵にすることでより美しさを喚起する手法をイメージし、建築というツールを使ってその場所や環境がより豊かになることを目指し取り組んでいるとのことでした。

 

また、人間は人工的に与えられた設備環境に居るよりも、半屋外空間にいたほうが、温度上昇や明るさなどの満足許容度は上がるという論考は興味深いお話でした。

 

同じ5度温度が上がるにしても、半屋外にいた方が風の条件がなくても不快に感じないということですが、何でもお膳立てして与えずに、原始から持つ人間の強さをもっと信じて、適応力を引き出すことで人間性を取り戻すという考えは私と共通するものでした。

 

本日はありがとうございました。