杭基礎の勉強会、立ち止まって待つ力

火曜日にJIAでメーカーを呼び杭基礎と免震基礎の勉強会があったので参加してきました。

杭基礎については今年話題にもなったのでその後の情報収集も兼ねて。

 

が、ちょっと予想外?でした。

 

横浜の杭データ偽装については、それを受けて業界的に取り組むガイドラインや規約等の新しい設定や見直しは特にないとのこと。工事のおさらいとして、支持層の考え方、地盤調査、施工情報の共有、対処法の事前周知確認等の説明はありましたが、それはそれでもちろん重要だけど、当然と言えば当然の話。 

 

「え?いいの?それだけで」

と、思ってしまった・・・。

 

例えて言うなら、ある特定の大工さんが釘をしっかり打たなかったから建物が歪んだ。ちゃんと打とうねという程度の認識らしい。そして結局はちゃんとプロセスを踏んで工程を進め、何かあれば正直に立ち止まって、適切に対処をしていくという倫理観の問題らしい。

 

「決して自己本位に身勝手な理屈を持ち出して塗り固めるのではなく」と。

 

う~ん。

 

そう考えれば工事に限らずそういう人って確かにいる。

 

立ち止まって待てない人。

 

そういう人は大抵視野狭窄に陥っているから、リスクというものの本質を見つめることも、人にどれだけ迷惑をかけることになるかを想像することも出来ないし、当然我慢をすることもできない。忠告しても耳を貸さずに感情的に居直るのが関の山だったり・・・(オイオイ)。 

 

仕事は人と人がやることだから柔軟性は必要なんだけど、ここぞという場面で立ち止まって「待てるか、待てないか」はもっと重要で、その姿勢を人は見ている。逆にそこさえしっかりしていれば大抵のことは後から何とかなるんだけど、それがダメだと簡単に信頼関係が崩れてしまうわけで・・・。

 

あたり前の話なんだけどね。

 

いずれにせよ、

自分は仕事をやる以上責任があるので、危なっかしいことはできません。

 

我は丁寧かつ慎重に進めるべし。

それが最終的に本当の顧客利益につながるはず。