岡山の旅3

実は岡山駅について最初に向かったのがこの建物。岡山大学医学部のある鹿田キャンパスに建つJunko Fukutake Hall です。そう、岡山に本社があるベネッセの福武さんが3年前に岡山大学に寄贈したホールです。設計はSANAA(妹島和世+西澤立衛)。

岡山大学のシンボルとして地域に開かれた場になるようにと、周囲の全方位からアプローチできるようになっています。敷地の隅なのであまり効果はありませんが、すべてガラス張りで中の様子が分かるようになっています。

 

合理的で寛容でボーダレスな出会いの場。
自由で愉快でコミュニケーションを誘発する場。
セレンディピティを生み出す場。

 

壁の銘板に刻まれた福武純子さん(福武總一郎氏の実妹)の願いです。

一本一本の柱のサイズが細く、それが何枚かの大きな屋根を林立するようにささえている構造ですが、

う~ん何だろう。それはそれで拘ったんだろうけど、パッと見てもう全部分かる感じなので刺激という意味では無かったかも。それより屋根の軒先のディテールと軒天の木の仕上げが悪く汚れが気になったり、モルタル壁とサッシの取合いがディテール破綻していて下地が出てしまっていたり、アルカリの白華が激しかったり、そういうところが残念だった。本当に喜んでいるのかな。

この正面に校舎の一階を改修したカフェがあったのですが、せっかく大学に来たんだからと気分を変えて学食に行ってみました。中四国フェアをやっていたところらしく、山陰のしじみ塩ラーメンとイワシフライを頼んでみました。「外科の〇〇先生の授業が・・・」、「俺の23年間が崩れ去った・・・」など、よくわからない大学生らしいセリフが微笑ましく、ズルズルと美味しくいただきました。