製材所訪問

急に寒くなってまいりましたね。皆さんいかがお過ごしでしょうか。

 

この週末あいにくの雨でしたが、製材所さん企画の森林伐採ツアーに急遽お招きいただき参加して参りました。少し早くついたのでストーブを囲みご挨拶。皆さんいい笑顔の方々でホッとしました。約30名程の参加者の皆さんが集まったら、まずは工場見学からスタート。原木がゴロゴロ置かれる中、フォークリフトが一生懸命働いています。

工場内は大きな三角トラス屋根の大空間。

これだけのスパンをよく飛ばすな~と、最初はリベットらしきものが見えたので鉄骨で補強しているのかと思いきや、やはり木造でした。

製材機では、原木が板に加工されていく様子を見ていきました。スライスしたばかりの面は、触ると木の水分で濡れています。因みに右の写真は杉の柱材です。乾燥すると小口からヤニが出てくるとのことで、その様子が分かります。

杉とヒノキはやはり肌合いが違いますね。ヒノキのほうが固いので、しまって密な感じです。

その後2時間弱かけて山の頂上に移動です。

ぬかるんだ山道は大変でしたが、山頂で待っていた切り株ストーブに癒やされました。

この製材所さんは山の管理も請け負っているとのことで、その間伐現場を見せてもらいました。間伐をしないと木が生い茂り過ぎて地表に光が届かなくなる。光が届かなくなると下草が育たなくなるので地肌がむき出しになる。地肌がむき出しになると大雨の時に表土が流れて大きな土砂崩れにもつながってしまうということで、安全な環境保護のためにも

とても大切なことなんですね。それを継続させるためには山林所有者の経済をきちんと回していくことも必要で、静岡県では現在森林税という形で一人年間400円支払っていますが、将来私達がどのような形で環境と経済を両立させていくべきか、よく考えていきたいところです。

この日は静岡県の志太榛原農林の職員の方も参加してくださり雨の中説明していただきました。本当にご苦労様でした。熟練の職人さんのチェーンソー捌きは流石の一言。やはり林業は機械力の勝負だと感じた一日でした。