メリークリスマス

クリスマスの時期になりました。早いもので今年も残す所あと一週間。

師走の焦りに巻き込まれないようにと、車では安全運転を心掛けている八木です。

 

さて先日、平成29年度一級建築士試験設計製図試験の合格発表がありました。

10/8の製図試験で作成した設計図書を2ヶ月かけて審査し、優劣が競われました。

その結果、合格者数は3365人、合格率は37.7%でした。7/23の学科試験(合格率18.4%)を含めて換算すると、総合合格率は10.8%、合格者の平均年齢は31.5歳でした。

 

静岡県では74名の方が合格され、私が教えた生徒達も頑張った結果、その一角を占めることができました。合格された方々に心からお祝いを申し上げるとともに、彼らの努力を支えて下さった関係各位の皆様に改めてお礼申し上げます。

生徒の皆さん、厳しい指導について来て下さりありがとうございました。

 

この試験はナカナカに辛いものでして、避けては通れないとはいえ、避けずとも超えるのがまた大変で。合格者の平均年齢である30歳前後と言えば、結婚や出産など人生が動く時期とも重なっており、単に仕事上の話だけではなく、受験生にとってはまさに人生を賭けた大一番となっています。

 

合否については、ある程度の知性を持った人間同士の相対試験である以上仕方がないのですが、それでも合格者の名前を眺めていると、皆きつい中で必死にやっていた人達だということに納得し、その日々を鮮明に思い出します。

一方で落ちた人は、甘えがあった人、手を抜いていた人、素直に聞けなかった人…。分かる気がします。厳しい言い方ですがこれが現実です。ここから這い上がっていきましょう。

 

そんな大変な試験ですが、良いところもあります。

 

それは、誰かより優位に立たなければ合格できない相対試験を闘う中で、合格した人間は厳しさを手に入れることができるということです。単なる資格の話ではなく、建築の道を生きる上での姿勢とも言うべきものです。

 

私達の仕事が人々の生命や財産を預かるものである以上、大切なことです。誰かの下だったからとか、言い訳とか、そんなことは依頼者には関係ありません。人格を変え、一級建築士として厳しく、自分の責任で決めるのです。

 

生徒達もそれが分かっているのでしょう。見ていると、受かった人同士が本当の友達になれます。だからこそ、去年受かった人は共に戦った仲間の今年の結果が気になるようです。その気持ちが通じたのか、私の携帯にも嬉しい知らせが届きました。本当に良かったね。

 

年の瀬の本当のプレゼント。

合格したみんな、おめでとう!

メリークリスマス!!