空間について

こんにちは。GWになりましたね。

今日はURAYAMA FARMのお茶刈りでした。昨年より10日程早いでしょうか。良い天気に恵まれ(恵まれすぎてクラクラでしたが)、3時間で60キロ程収穫することができました。オーガニックな緑茶の味わいが今年はどの様に広がるのか、楽しみにしています。

 

写真は敷地の一角にあるユリノキです。この木の陰になっている一部のエリアでは涼しく快適にお茶刈りができました。

ちなみに日陰と日向とどっちが美味しいお茶になるのか聞いてみたら、日陰だそうです。玉露も菰を掛けますしね。

 

高さ20m以上のユリノキ。足元の空間は木漏れ日が降り注ぐ開放的な気持ちの良い空間です。

この近くでブルーベリーを摘む時に感じる、守られているような感覚は、このユリノキが存在しているおかげだと思うのですが、残念ながら

木が大きく育ちすぎて道路や電線に対して危ないとのことで、伐採を検討している状況です。FARMのシンボルでもあるので、何か代わりの木を植えられればよいのですが。

 

さてお茶刈りの後は建物内で一服です。この建物は明治の頃に建てられた旧家の屋敷で、田の字形のプランの南側に回廊が廻るつくりとなっています。建物の中心は暗いのですが、そのぶん庭に面した回廊から差し込む光を強く感じます。ガラス越しに見える庭木門と紅葉が目を楽しませてくれます。

 

現在の世の中の建物では明るい空間が良い空間として評価をされがちですが、こういう闇がある空間も、目を閉じれば建物の存在が消え周囲の自然と自分が一体となるような感覚をもたらしてくれる面白さがあります。

内部でも外部でも、空間評価の指標はその場所次第なのかもしれませんね。