四日市にて2

夕方からは四日市港のクルーズに。夕陽でプラントに輝いて独特の雰囲気を醸し出しています。この四日市旧港港湾施設は国指定重要文化財(近代化遺産)となっています。江戸時代から伊勢湾の代表的な港として栄え、明治3年には東京~四日市航路が開設された港も、次第に土砂が埋まり汽船の入港が困難になってきました。そこで明治6年から明治17年にかけて、地元の廻船問屋稲葉三右衛門が私財を投じて46,000m2を埋め立て、半円形防波堤に囲まれた、水深2.4メートル、延長400メートルの埠頭を持つ港湾が完成しました。

その後明治21年の暴風雨により破損したため修築されたのが、写真にアップした潮吹き防波堤です。ここには波のシュミレーション施設もあり、動かしてみました。潮吹き防波堤は堤が2列になっており、高波の時には小堤を乗り越えた波が大堤にあたるのですが、大堤には五角形の水抜き穴が49ヶ所あり(写真の海面にあるもの)、波が港内に流れて堤体の破壊を免れるという巧妙な構造となっています。よくできていまして、建築家達が一同声を上げて感心していました。こういうものを見ることが私は本当に大事だと思っていて、先端技術も大切だけど、本質的な原理に基づく知恵も大切ということを深く感じます。

約1時間ほどの四日市コンビナート夜景クルーズ。昔は公害のイメージもありましたが、今ではクルーズをするようになりました。

ここは元々、日本海軍の燃料廠があった場所で、それが敗戦によりなくなり、広大な土地が企業に払い下げられ現在の四日市コンビナートの形になったようです。西日本でいえば、山口県の徳山のコンビナートが有名ですね。コンビナートの中に、コンビナートのための発電所があったり、パイプラインの橋がかかっていたり、特有の仕組みを見ることができました。何よりここで多くの人が働いていることを実感しました。夜風が気持ちよかったです。