さて諏訪大社へ。諏訪大社は4ヶ所の境内地を持つ神社で、現在は生命の根源・生活の源を守る神と崇められているとのこと。
全て廻ればパワースポット巡りとして運気十分でしょうが、今回は時間もないので上社本宮のみ。それでも来てよかったです。息子はいっぱいお願いしていたようですが、自分は思いつかずただ手を合わせるだけでした。階段を降りてきて思ったのですが、この地からはつくづく太陽に白雪が輝く八ヶ岳が綺麗に見えるんですよね(駐車場越しですが)。
諏訪湖のほとりの道を巡って諏訪湖博物館・赤彦記念館へ。伊東豊雄氏の設計です。諏訪湖に面して軒を抑えるアルミパネルを用いた軽快なデザインでした。内部のホールは日当たりが良く、湖の水面がキラキラしていました。ただ動線的にもっと回遊性があれば、2階の展示室のどん詰まり感がなくなったのかな。掲示物の見せ方もあとちょっと、頑張ってくれることを期待しています。
でも湖の周りって落ち着きますね。もちろん風もあって波もあるし寒いんですが、海と違い領域が分かるから地域に包まれている感覚がありますね。諏訪湖も富士五湖同様、観光やリゾートの雰囲気もあるのですが、生活が地域に深く根付いていることが大きな違いですね。住宅や学校はもちろん、エプソンの本社もありますし、高島城もありますし、路地を通れば人々の営みを感じます。
さて、せっかくだから帰りに温泉に入っていこうと、最後は片倉館へ。1928年に建てられた国指定重要文化財の温浴施設です。諏訪湖に面して、でーんと建っています。遡ること大正時代、シルクエンペラーと称された片倉財閥の当主が、ヨーロッパを視察した際に各国の農村に十分な厚生施設が整っていることに感銘を受け、上諏訪の住民の温泉、社交、娯楽、文化向上のために建てることを決めたそうです。素晴らしい地域の財産だと思います。私が入った千人風呂は、立って入れる位の深さで胸までありました。諏訪湖の湖上から夜の花火も上げてくれて、綺麗でした。
いい一日でした。