
ゴールデンウィークが終わり青空が広がったので、今しかないと思い立ち、石廊崎にツーリングに行って来ました。
南伊豆町は大好きなところで何度も行ったことがあるのですが、弓ヶ浜から石廊崎ルートは初めてでした。
青野川の右岸を海まで進み、そのまま小さな漁港や集落の様子を眺めながら、緑に包まれたワインディングロードをのんびり走ると、本当に気持ちいい!この季節のこの時、幸せです。
半島の先端を走っていくと、想像もつかなかったところに集落があったり、どうやって生活してるんだろうと思ったり興味が尽きません。
海と緑に囲まれた南伊豆ならではの、風土に根付いた生き方があるんでしょうね。
さてそんな伊豆半島ですが、本州で唯一フィリピン海プレートの上に位置しています。
約2000万年前には現在地から数百キロも南の海底火山群でした。

その後フィリピン海プレートが北上するにしたがい、火山島は本州に近づいてきて、やがて衝突。60万年前に半島になりました。
このように、伊豆半島は地質や地形から地球の営みを学ぶことができる「ジオパーク」と呼ばれており、ユネスコ世界ジオパークにも認定されています。石廊崎の海岸沿いに見られる足元のゴツゴツした岩は、溶岩が海水で急激に冷やされてできたものでした。だから複雑な地形をしており、カッチカチの硬さです。

石廊崎に着き、ビジターセンターから先端に向けて遊歩道を歩いていくと、海からかなり高さがあり風も強いので、下りていくだけでかなりドキドキです。落ちたらあの溶岩が痛そうだと変な想像ばかりしてしまいます(笑)。
急な階段を折れ曲がり、足を下すと、えっ!
・・・ナニコレ、神社?
あ、崖の中に建ってる!オイオイオイオイ足元断崖絶壁じゃん大丈夫?ヒェー!
・・・もうね、びっくりしてしまいましたよ。私が不勉強なんですかね。静岡県に住んでいて全く知りませんでした。ここまで怖い建ち方してる神社は初めて見ました。ちゃんと社務所もあるし、思わず宮司さんを心配してしまいました・・・。
この、海側から見なければ決して存在が分からない神社の名前は、石室神社。海上安全の神様を祀っておられます。建立は古く、大宝元年の701年。最近中学生の娘と社会の大宝律令(701年)を勉強したから妙な共通点です。
飛鳥時代、中央では国全体を支配する大きな決まり事を作っている時に、地方では色々な事が起きているんですね。現在の社殿はそれから明治時代の1901年に建て替えられたものというけれど、それでもやっぱりこの場所なんですね。もう灯台の存在は吹き飛んでしまいました。

ところで皆さん、波勝崎のそばにお越しの際には、ぜひこのライダースカフェにお寄りください。
カフェ&ネパールカレーのティハールさん(南伊豆町伊浜)です。
ライダーにとっては、そろそろ休憩したいという絶妙な場所にあり、親切な店員さんのおかげでゆっくりくつろぐことができ、ちょっと豊かな時間を過ごせて良かったなと走り出せるお店でした。夕日ヶ丘展望広場の向かいなので、公園側に安全にバイクを駐められることもでき安心です。