信州 松代3

秋の日も落ち始め、まちがゆっくりとオレンジ色に染まってきました。文武学校を出て、長い塀を巡り、水路に目を落としながら歩いていくと、真田邸に着きました。

この建物は大政奉還が行われた1864年、松代藩9代藩主真田幸教によって建てられました。

御殿(主屋)と表門、7棟の土蔵などが建ち並び、庭園と一体となったその造りは、全国でも数少ない御殿建築の遺構として、1981年に国史跡に指定されています。

屋根瓦の鬼瓦は、やはり六文銭です。

「良い空間には、静けさがある」

この言葉の意味が、本当によく分かります。

 

園側に腰かけ、庭園越しに遠くの山々を眺めているだけで、日々の疲れが癒され、心に余裕と静けさが満ちてくるのが分かります。

庭園や建築は手入れが行き届いており、気持ちよく過ごさせていただきました。

色々なところを訪れるたびに思うのですが、強い印象が残る場所もいいのですが、何か思索できる空気がある場所が、私は好きです。