2017年

6月

14日

紙コップタワーをつくろう!@静岡聖母幼稚園さくら組レポート

静岡聖母幼稚園への特別出張講座も二日目となりました。本日はさくら組さんです。子ども達は待ちきれないのか準備をしているとドアからこっそり覗いていたりして。わかったよ(笑)

定刻になり、園長先生からご紹介頂きご挨拶。子ども達の目はランランです。今日の流れを簡単に説明させていただいた後は、早速建築レクチャーへと進みます。

このクラス、反応凄いです。全ての建築に喰いついてきます(笑)

必死に手を挙げて発表します。分かっても分からなくても発表します。でもなんか答えられるかもって思ったんだよね。大丈夫、八木先生は嬉しいよ。お父さんお母さんも、真剣な顔になったり笑ったり。驚きや楽しさがあるっていいよね~。

さてみんなでホールに広がって制作スタートですが、ここでちょっと解説します。

紙コップタワーは上に積んでいくものなので、土台となる部分が小さかったり不安定だと高く伸びていくことはできません。でもこの部分の作業はまだ造形的に面白いわけではないし、ちょっと根気がいるんですね。そこをいかにやり通せるか。それは現実の建築工程でも、他のお仕事や勉強でも一緒ですね。基礎が大事。写真の子達は等間隔で滑らかに、アドバイスをしっかりと反映して丁寧につくりあげていました。行き急いだ他の大人より上手なくらいで(笑)

私もいろいろな子ども達と接しますが、こういうところに普段の育ちが見えてくる気もします。

中盤くらいになってくると、子ども達の胸から頭の高さになってきます。空間領域が出来上がってくることに気づきながら、緊張感とともに集中した時間が流れる工程です。そしてこの時に大切なことは何かというと、姿勢なんですね。少しの力の変化が大惨事を招いてしまうという局面では、人間は自然に背筋を伸ばし、緩やかに腕を上げ、手首の力を抜いてそっと置くようになります。頭の向きも目線もブレずに対象に正対します。思えば書道もそんな感じでしょうか。

失敗したら声をかけようと、あえて言わずに見守っていましたが、できる子は自然にできていました。立ち位置も、近づきすぎることなく自ら間合いをはかることができています。

最後の手直しは素敵なお母さんたちが手伝ってくれました。「メンタルに悪い」なんて声もありますが何のその。お美しゅうございます。ありがとうございます。

ステージに上って見てみましょう。ん?なぜかみんな抱っこしてもらってる。疲れたかな(笑)

でも作品は立派にできたね。ゆったりと周りのお友達の作品ともつながりながら、美しい空間ができあがりました。

さくら組のみんなで。達成感があるね。

お父さん、お母さんとともに。バンザーイ!

園長先生とともに崩壊実験です。

一つ抜くと、ザザザザザー、カカカカカ-と流れるように崩れていきます。

お口も思わず開いてしまいます(笑)

この仕組みについては、例えば美しく織ったセーターやストールが解けていく様を思い浮かべてもいいかもしれません。等間隔でつくられ、力の流れが均一であれば、壁はきれいに崩壊していきます。

ある意味無情なくらいの美学です。

片付け大作戦、本日のまとめもきちんと取り組めました。最後の感想では、私がつくる時に工夫したことは何?と聞いたら、「壁を少し曲げること」や「そっと積むこと」など、しっかり言葉で表現することができました。

 

体や手を使うこと、頭を使うこと、紙に落としこむこと、言葉で表すこと。このワークショップを通して、たくさんのことをやり遂げることが出来たね。立派だったよ。

静岡聖母幼稚園年長さんのみんな、よく頑張りました!ありがとう!

 

 

 

2017年

6月

14日

紙コップタワーをつくろう!@静岡聖母幼稚園すみれ組レポート

6月1日、6月12日と静岡市葵区の静岡聖母幼稚園にて「紙コップタワーをつくろう!」の特別出張講座を行ってまいりました。年長さんのすみれ組(1日)、さくら組(12日)のお友達との取り組みをレポートさせていただきます。最初はすみれ組さんのレポートです。

 

まずは建築レクチャーからスタートですが、静岡こども建築塾は、本来小学生以上向けのプログラム。年齢の低い子どもに伝わりやすくするために、事前に自分なりに準備をしてみました。この幼稚園はカトリックの園なので、親しみがわくように世界のカトリック教会の建築なども紹介しながら取り組みの背景を伝えていきます。

やり方が分かったら早速やってみます。みんなでホールに広がって、周りと距離をとってスタートです!ちなみに今回は父母参観を兼ねて、お母さん達にもフォローしてもらいます。まだ幼稚園児ということで、ご協力ありがとうございます。一緒に楽しみましょう。

始めてみて驚いたのは、みんなほとんど抵抗なく積み上げていくこと。よっぽどレクチャーが良かったのでしょうか?いやいや(笑)、この子たちはイメージが出来ているからですね。作品の最終型という意味ではなく、「積む」という作業で空間をつくる行為のイメージ。よく聞き、それに則って動く力があります。その上で自分の感覚を探しながら、脳からの指令がどんどん手に伝わっていくようです。そして目の前に立ち表れる空間を見て、多くの事柄をつなげていきます。

高いところはお母さんに手伝ってもらったり、タワーの中に入っちゃったり。静かに滴が落ちるが如くそっと積み上げたり。だんだん立体ができてくるとみんな大興奮。周りのお友達とも協力しながら、加速度的に出来上がっていきます。私がしたのはテクニカルな指導や展開のコツぐらいで、伸び伸びと子ども達の感性を広げていくことができました。

崩れたり、直したり、最後はみんなで頑張って、さあ!できました~!!

みんなでステージの上から見てみると壮観です。子ども達の口からは「光が透けてきれい」など、空間を表現する言葉が自然に出てきました。単なる造形ではなく、タワーの向こう側や周りとの間を見つめる姿が見られました。うん、そこが空間だね。

すみれ組さんの子ども達と記念写真。みんな清々しい表情です。

お母さんと一緒に。ニコニコですね。

そして崩壊実験&片付け大作戦へ。

どこが作品の要の部分なのか、抜いてみて実証しました。1万個の紙コップが広がると少し寂しい気持ちもしますが、しっかりと5分でお片付け出来ました。

最後は紙と鉛筆で本日のまとめです。三次元の記憶を二次元のアーカイブに。みんな何とか表現しようと最後まで粘っていた姿は立派だったよ。そういうことが大切だよね。

いい取り組みができたね。ありがとう!!

 

 

 

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2017年

5月

21日

静岡こども建築塾@静岡聖母幼稚園予告

こんにちは静岡こども建築塾です。

静岡市葵区の静岡聖母幼稚園様より依頼があり、来月「紙コップタワーをつくろう!」の特別出張講座を行います。通常は小学生以上のプログラムなのですが、今回は幼稚園年長さんが対象。幼稚園から小学校までの途切れのない一体的な教育を目指す社会背景のもと、この年代にとってどんな切り口にしてあげたらいいか考えています。当日のライブ感を大切に、楽しみたいと思います。

2017年

2月

23日

「紙コップタワーでまちをつくろう!」レポート

2月18日、静岡県教育会館で「紙コップタワーでまちをつくろう!」のワークショップを開催しました。定員40名はおかげさまで満員御礼、若干オーバー。西部地域や東部地域からも申し込み参加をいただきました。認知の輪が広がり、遠方からでも活動に賛同して来て下さることに感謝しております。

会場となる4階は、ほぼ貸し切り状態でラウンジもあり、自由に寛げるのが魅力です。

屋上庭園もあるので気分転換もできますしね。早めに会場入りして準備を進め、いざ開催!

 

静岡こども建築塾では、いきなりワークショップで手を動かすのではなく、その前にかならず建築レクチャーを行います。今日の学びの目的、背景をきちんと伝えることで子どもたちが安心して主体的に取り組めるよう配慮しています。

今回はまちをつくるということなので、建築とともに世界のまちを紹介。こんな仕組みや目的でまちは出来ているんだよと理解を深めていきます。みんなかなり興味を持ってくれたようで、自分の気づきがイメージにつながっていったようでした。

ところで今回は静岡雙葉高校の3年生の生徒がスタッフとして参加してくれました。

彼女たちは4月から大学に進学し建築を専攻するとのことで、学校の先生から事務局にお話があり一緒に取り組むことに。建築に興味を持ったきっかけを聞いたり、こんな本あるよと教えたり、建築の道の話をしたりしましたが、もう本当にいい子達です。ワークショップの当日準備もよくやってくれて事務局としては大助かりでした。子ども達とも笑顔で触れ合う姿に、将来が楽しみになりました。自然体が一番だね。


準備ができたらワークショップスタートです!

会場の思い思いの場所に陣取って、建築と街区をつくっていきます。今回、念のため基準となる大通りや中心広場を予め設定してみました。それに面したところはまちの中でどのような位置づけになるのか、またそれ以外のところはどのような構成で通り抜けられるようにしたらいいのかを考えるきっかけに。

中には、「オレは郊外で広くつくる~」なんて声も。そうだよね、街中の地価をこどもは現実的に分かっています(笑)それもいい判断だ!




コツとしては足元を広げることがポイントです。紙コップは上に積むので途中で広くすることはできません。今回はまちですからね。なるべくゆったりと、広い視野でやるんだよと声をかけていきます。リズムができてくれば、それぞれどんどん出来ていきます。インタビューもしちゃいます。

「むむむ~。どうなってんだ~」と、時にはじっと眺めて検討します。特に通りに面しているからね、オイラは何をやるべきか。考えよう、考えようぜ!


静岡こども建築塾にはルールがあります。ものを大事にすることと、人の作品を大事にすること。

周りがお互いに大事にし合えば、当然自分の作品も大事にされる。まちづくりでも、私達人が生きる中でも大切なことですが、みんな自然に仲良くやるんですよね。その約束があるからこそ、賑やかな中でも落ち着いてクリエイティブなことに向き合えているんですね。大人だよ、みんな(笑)

そしてえらいな~と思うのは、「みんな~ここが崩れてピンチだ!手の空いてる人は助けてくれ~!」と声をかけると、すぐに集まって来てやってくれること。まちづくりではお互い様だっていうことを素直に納得してくれる。初めてのお友達とも言葉をかけ合いながら、アイコンタクトをしながら仕上げていくことができました。

制限時間も間近になると、こどもも大人もドッキドキです。できた~!さわるな~!うしろ~!ぎゃ~!(笑)そういった中でも丁寧におつくりなさいますお嬢様。素敵でございます。

さてまちといえば、昼の顔もあれば夜もある。

 

ということで、今回は外灯のイメージで灯りも置いてみました。会場の都合で真っ暗にはならなかったのですが、それでも道路や通り道に面して、または広場や庭にどのように配置することがいいのか考えてもらいます。

 

灯りひとつで、外部空間に緊張感を与え支配することができる。それが空間をつくるということ。

 

静岡こども建築塾のワークショップでは、空間イメージ、設計、つくるを連続的に行って体感してもらうことを前提にしていますが、灯りというちょっと違う角度からのアクションを入れてみると、自分の取り組みを客観的に評価するきっかけにもなります。

ハタと止まり作品を見つめる目がいくつもありました。

みんなで完成写真。こども達とこういう取り組みができることに感謝です。お父さん、お母さん達はみなさん笑顔が素敵で、本当に良い方たちです。次回は皆さんも写ってくださいね(笑)。


始まりがあれば終りがある。残念ですが撤去しなければなりません。

ですがせっかくなのでここは頭を使って丁寧に、崩壊実験といきましょう。こいつを抜いたらヤバイんじゃないかという、「このワンピース」をそれぞれ選び、せ~の!で抜くと・・・・。

 

ザザザザザザ~。ザザザ~。カラカラカラ・・・。

 

滑らかに小気味よい紙コップが崩れていく音。美しく積んであればあるほど力の流れが均一で、よく崩れます。でもこれを知る感覚って大事なんですよ。そういう目で建築を見ることも必要です。

 

そして、1万2,000個以上の紙コップをみんなで一斉に片付け大作戦。え~無理だよ~と思ったかもしれないけれど、いざ取り組めば一息です。6分間で完了し元の位置まで戻しちゃいました!立派!


今日のまとめを文字と絵で表現して取り組みを再整理。三次元の行為を二次元の行為に変換することで違う脳を使ってみよう。

そしてそれを言葉に出してみんなの前で発表です。深い気づきがあり、学びがありました。

 

最後に私からこどもたちへメッセージ。

 

自分の才能を大切にしよう。自分の才能を本当に守れるのは親でも友達でもない、自分だけだ。自分にドキドキできるよう頑張ろうぜ!!


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2017年

2月

21日

本日の静岡新聞

2月21日の静岡新聞18面地域欄(静岡・志太榛原)に2月18日に行った「紙コップタワーでまちをつくろう!」の記事が掲載されました。

建築教育の普及に対する御理解が広がりましたことを、改めまして皆様に感謝申し上げます。

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2017年

1月

14日

「紙コップタワーでまちをつくろう!」を開催します!

静岡こども建築塾2017年第一弾です。よろしくお願いします!詳しくはこちらから。

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2016年

12月

20日

紙コップタワーをつくろう!(第3回)in浜松レポート

12月18日14時半より静岡こども建築塾「紙コップタワーをつくろう!」(第3回)を浜松市鴨江アートセンターで行いました。

 

今日はそのレポートです。

 

当日は他のワークショップも行われる自由な雰囲気の館内。

13時に現地入りして搬入したり、機器の設定をしたりと慌ただしく準備。でも3回目となると慣れてきて要領よくなってきました。多少のことは何かあるという腹積もりでいればだんだん形になってきます。

机や椅子も多すぎずシンプルでしたので楽でした。

静岡市にも欲しい、ちょうどいい施設です。

参加された皆さんはどうやってこのイベントを知ったのでしょうか。

後でアンケートを見るとホームページやチラシ、アットエスという方もいましたが、何か感じてくれたのでしょう。

静岡でやった時もそうですが、子どもにこんなイベントあるよと声をかけるかどうかは全て親の感性次第なんですね。いくら子どもが興味があっても親が無関心ならそれまでですし。

その意味でも出会いに感謝をし、いつも挨拶をさせていただいています。

今回は浜松で開催ということで、浜松にちなんだ話もレクチャーに入れさせていただきました。ピラミッドの高さを浜松の一番高い建物と比べると?とか浜松城のこととか。人類がいろいろな建物を建築してきた中で自分たちの街がどのような位置づけにあるか、なんとなくでも分かってもらえればいいなと思っています。

まず始める前に会場全体にそれぞれ広がってもらいました。今までいきなり始めるとどこか固まってしまったりすることがありました。でも一旦紙コップを置くと狭いからといって移動ってなかなかできないんですよね。なのでまず身の回りに広々スペースをとれるように。イメージがあろうとなかろうと何となく置いてみましょう。

お兄ちゃんたちと参加してくれたこの女の子もあっという間にコツを掴んでいきます。

 

まだ小学生にあがってなくても、均等に間隔を開けながら積むことが出来ていました。

 

とても丁寧。

 

お母さんもにっこりでしたね。この集中していく顔が素敵です。いっぱい褒めてあげましょう。

こちらの男の子は今日はお父さんと参加です。どんなイメージを持って作品をつくっていけばいいのか最初は分からなくて1人でやるのが大変そうだったけど、自分なりにどんどん広げながらできるようになりました。

 

思うんですけど、別に建築のワークショップだからって建造物みたいなものを最初からつくる必要もないんですよね。モチーフはなんだっていいし。脳の深い所が反応して手が動いていたっていい。

男の子にはそういうところがあるようですね。

だんだん高く積み上げてきたら椅子を使ってもう一段。このチームは高い壁を何枚もつくりましたが崩れることもありました。でも彼が最初に積んだところだけは崩れませんでした。一定の間隔、適度なゆとり、均質な力の流れ。高くなればなるほどドキドキと共に置く瞬間を気をつけたい。横から行って摩擦をおこすこと無く、一ミリ上空で静止してからそっとね。

この二人の中心ピラミッドの精度はピカイチでした。さらに周囲に城壁を廻したり塔を作って工夫したり。まったく崩れることなくやり切ったその集中力は流石。

今回は、子どもたち以外に学校の先生も参加してくれました。勉強したいとのことでお電話をいただき、もちろん大歓迎です。プログラムとして建築の専門的なこともロジックとしてはあるのですが、それより何より子どもの表情が変わる瞬間、脳が想像力を働かせる瞬間を掴んでもらえたら嬉しいですね。

今回のイベント情報をリリースしてすぐに申し込んでくれた二人。いいです。ぐいぐい、なんとなく、ぐいぐい。素直にどんどん積み進むということができるのはある意味才能なんですよね。正直、頭はいいんだろうけど全く手が動かないっていう子も今までいました。見てきたものを作ろうとするのか、見たことないものをワクワク創り出すことができるのか。そこは感性の世界、ハッキリしています。

こちらは中学二年生の女の子。高いタワーを3本積み上げました。しかもそれぞれ独立しています。

紙コップは原理的に2個の上に1個が載る仕組み。それを少しずつずらし先端を絞り込んでまとめ上げました。これ、結構難しいんです。大人がやってもまあ大半失敗します。左の塔の上から3段目、ズレたけどどうする?直すか?って聞いたら、そのままにしとくって。その判断、まるです。がんばったね。

のびのびとやった結果、のびのびとした造形に。

高いものもあれば、低いものもある。ゆったりとした曲線やシャープな折り返し。リズムと緩急。いいね。

作品をみんなで見ながら、インタビューもしました。どんな所を頑張ったかな?やっている途中どんなことを考えたかな?終わった今、それを口に出して整理することってすごく大事。ほっぺの赤さから興奮を垣間見ることができますが(笑)、崩れても諦めずに何度でも挑戦した女の子でした。えらいよ。

そしてみんなでまとめの時間。造形を文字と絵で表してみよう。今回は平面図と立面図に挑戦。

 

「う~んと、う~んと、どう書けばいいんだ~!」

 

うん、それでいいんです。どうしたら伝わるのか、今度はそこを考える。

そのための取り組みだから。自分の見方を変える取り組みだから。

 

子どもたちは何とか表現しようと時間を押して最後まで頑張っていました。カッコイイぞ!

みんなで集合写真。作品とともにみんな清々しい顔してるね。どうだったかな。帰ったらお父さんやお母さんに自分の凄さをいっぱい自慢してね。なんなら代わりに先生が言ってあげるから(笑)。

楽しい一日でした。ありがとう!またやろうね!

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2016年

6月

05日

紙コップタワーをつくろう!(第2回)レポート

10日以上も遅ればせながら、紙コップタワー第二回のレポートです。

おかげさまで参加者は定員いっぱい。建築レクチャーからスタートです!

ワークショップは全員で散らばって建物の輪郭づくりからスタート。

みんなそれぞれのテーマを持って進みます。5段目ぐらいができると、規模感が立ち現れてきて発想が第2段階に進みます。このチームは鬼ヶ島をイメージしていくようです。

このカット、今回の私のお気に入りです。

彼はとても集中して頑張っていて、組み方も安定していたのでどんどん高く積むことが出来ました。

友達と助け合いながら。この二人は参加二回目。伸び伸びと取り組んでいて注目を集めていました。

こどもって不思議だなって思うのは、初めてでも周りのみんなといっしょだと見よう見まねで一気にコツを掴んでいくんですね。その勢いの中のスパートは本当に凄くて、彼女は友達と膵臓のランゲルハンス島のように複雑な細胞構造に似た造形を作り上げていました。

小さな子たちはママやパパと一生懸命頑張りました。

この辺の方々の雰囲気がとても良くて、みんなとっても笑顔でした。

自分の背丈を超えたら椅子を使ってグイグイと。

反面その勢いで若干前のめりにバランスが崩れていき、この2分後彼に悲劇が訪れる・・・(笑)。

それでもみんな自分らしい取り組みができていました。子どもがどこに気づいて工夫しだすか、大人は見守りながらサポート。みなさん力の流れも意識しだしてくださり、いろいろな発見をしてくれたようです。

教育を柔らかく、知恵を使いながら楽しく。会話は尽きません。

振り返りのまとめでは、みんな机にかじりついてイメージをなんとか紙に記そうと今度は違う頭を使って頑張ります。おでこの裏側で大量の情報が裁かれているのがひと目で分かる、貴重なカット。私は大好きです。

頑張ったところの発表でもしっかりと自分の言葉で表現できました。簡単な言葉だけじゃなく、なんとか自分なりの伝え方をする所、造形や空間を言語に置き換えていく所、とっても大切な時間だと思っています。

そしてそれをちゃんとやれたみんな、とっても素敵でした。

静岡こども建築塾はきちんと学ぶ子どもたち、それを見守る意識の高い親御さんたちに支えられ、本当に協力的に取り組んでいただいています。ここに改めてお礼申し上げます。

こうして共に過ごす中で様々な発見をできることが、私達の人生を豊かにするものと信じ、これからも頑張っていきます。

 

今後ともどうぞよろしくお願いします。

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2016年

4月

30日

出張講座

今日は静岡こども建築塾の出張講座に行ってきました。

行き先は、気になる子や発達障害の子どもを持つ親のピアサポートグループ「虹色たまご」さん。前回イベントの時の縁で招かれて、子どもたちと一緒に紙コップタワーづくりに取り組みました。

みんなできることをやろうと準備を手伝ってくれたり、片付けも頑張ってくれたり嬉しかったです。

 

少しずつ自分で気づきながら、試行錯誤の上で作り上げた作品が、最後は友達の作品とつながっていったりと、温かい取り組みができました。

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2016年

4月

24日

紙コップタワーをつくろう!(第2回)開催決定!!

第1回開催後、多数の反響をいただき誠にありがとうございました。再度の開催を求める声にお応えして、同一プログラムの第2回を開催します。前回参加できなかった方はこの機会に是非ご参加下さい。

よりグレードアップしたものをつくりたいというお友達も、もちろんお待ちしています!!

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2016年

4月

02日

紙コップタワーをつくろう!(第1回)レポート

本日は静岡県教育会館で、静岡こども建築塾の春休み企画「紙コップタワーをつくろう!!」

空間・造形ワークショップを行いました。

最初にけんちくのこと、当塾の目的を説明し、昔から人が「積んで」作ってきた世界中の建物を紹介。

そこを頑張っている私の写真がないのは残念ですが、なんといっても主役はこども!!

積み方のコツを教わったら、一斉にスタートです!!

フロア全体の様子を見て振り返ったら驚き!プレ企画にも来てくれた子がどんどん積んでいきます。

あっという間に身長を超えるタワーができてきたので、こちらで椅子を用意。さらに高みを目指していきます。ここからは慎重に、そ~と置くんだぞ~。

全体的にどうつくるかは実は高さではなく平面にかかっています。

 

手前の子は星形平面。

ひとつひとつの紙コップの間隔もバッチリな彼。

後の展開が楽しみです!

 

四角の子、丸、楕円、さらに城壁や二重螺旋、遠近法を駆使したものまで。

 

おそるべき子どもたち(汗)

 

来る前になんとなくイメージしてきた子、レクチャーを聞いて考えた子、何も考えず無心で取り組んだ子。いろんなやり方があっていいよね。

 

まわりの子の様子を見ながら、子どもは一瞬でグンと伸びる。

 

子どもがどう決めていくか、大人がその目を見つめます。

と、向こうのほうでガラガラガラ~!

振り返るとさっきタワーをつくっていた子の足が少し触れてしまったとのこと(涙)

大丈夫!!これからこれからにすぐ復旧だ~!!

 

でもこの衝撃で、みんな「壊れることもあるんだ、紙コップって怖くないんだ」と理解して安心したみたい。

自分の作品をじっと見つめて、やってやろうじゃないのと俄然やる気が出てきました!!

 

さあ、小学生も未就学児も思い思いに積み上げます。

 

もう積み上げちゃって下さい!!

 

なんてったって先生はこの日のために紙コップ8500個も用意したんですから!

 

足りるかな~、いや、多すぎないかな~と、自問自答を繰り返したこの一週間。

 

まったくの杞憂でした(笑)

 

前に用意しておいたマンハッタンの摩天楼のような紙コップのかたまりがあっという間に無くなっていきます。

 

小さな子も、パパやママの助けを借りながら、でもだんだん自分の力でひとつづつ積み上げていきます。その手が脳とつながっているのが分かります。

 

 

フロア中央では肩の高さまで来た子がそっと紙コップを置いています。

 

紙コップのいいところは、同じ積むにしても積み木や石より隙間ができるので、向こう側とこちら側、光の陰影によってボリュームや立体が把握しやすい点にあります。

 

そしてなにより、軽くて安全なので、初めて取り組む子が崩れても萎縮しなくていい。

何か悪い事しちゃったような気にならなくていいところが大きな魅力です。

 

伸び伸びと取り組める環境の中でこそ、創造性は現れてくるものですからね。

 

大人はその環境をデザインしてあげればいいだけです。

小学4年生のお兄ちゃん二人にインタビュー。この後どうするか作戦会議をしています。

どうする?もっとつむ?中にも置いてみようか?でもせっかくだからもうちょっと高くしよう!

土台を広くとった内部空間は、入ってみると自分達だけの特別な場所。紙コップの隙間から周りの様子を眺めながら、どこから手を付けていくか考えます。

写真奥で写っている後ろ姿の女の子。

どっしりとしたタワーができているのが分かるでしょうか。

女の子二人組で協力して作っているのですが、円柱状に一段一段しっかりと積み上がって安定した形状になっています。

 

紙コップの自立性が何で担保されているかというと、垂直反力と摩擦力です。

 

上の荷重がしっかりと下に伝わる。高い塔で下を抜こうとすると想像よりずっと固く引き締まっています。

 

また、横からの風圧やねじれに対抗しているのは、実は紙と紙の摩擦力。

 

こんなさらさらしたものでも接点にそれはあって、等間隔にバランスよく積まれた中で力が分散して流れ、全体を一体的に支えてくれるようになるのです。

次第にみんな自分達で椅子を持ってきてチャレンジするようになってきました。

 

これは足元だけダブルになっているのかな?

色々な工夫があります。

 

お母さんが見守る中で、モノとモノの間の距離を図って整合させていく。空間把握能力の基本です。

 

モノとモノをぴったりとくっつけることは容易なんです。

でもその間に適切な「間」を設けることが難しい。

それが空間設計です。

 

この空間に関する能力は、開発するのがとても難しく、時間がかかります。

 

建築を学ぼうといざ大学に入ってからやればいいというわけではなく、できることなら小さな時から色々なかたちで親しみたいもの。

 

それはどんな職業についても同じなんですね。ものを並べる、地図を読み、分かりやすく人をアテンドできる。

人の想像力を想像する。

対人関係の距離も視覚的に置き換えて理解できるようになります。

 

因みに左の子は幼稚園の年中さん。

パパの見守る中で立派なものです。

飽きずに小さな達成感を積み重ねることで、「僕はできるんだ」という意識が生まれる。

そしてまた前に手が伸びる。

 

今回小学生だけでなく、未就学児も保護者同伴で参加できるようにしている背景は、その小さな挑戦の姿を保護者の方々に見ていただきたいから。

 

私も自分の子どもの姿で学びました。

 

崩れ、泣き、ふてくされ、でもやり、できたらのめり込む。

よく考えれば実社会の大人と同じ姿がそこにはありました。

作り始めてから50分。そろそろ完成に近づいてきました。

嬉しいね。でもここからは無理をせず(笑)

ピンチのチームはパパやママも一緒に参加!今までよくぞ見守って下さいました。

お願いします!出番です!!

そして会場はラストスパートを走り抜け・・・。

はいそこまで!

終了~!!

頑張りました~!!

 

手を止めてみんなで見て回ろう。

 

他の友だちはどうやっているかな、難しい所をどうやって処理しているのかな?

自分の発想、友達の発想、どうだろう?

上からも見てみよう。思ってもいなかった見え方があるよ。

 

お互いの作品を比較すること。

 

これ、建築の世界でとても大切なことです。

二つ以上のものを比べてみる。お互いの良いところ、選択した手法の可否、視点の在り方など、「気づき」が生まれるようしっかりと向き合うこと。

 

建築は人の命を預かる仕事だからこそ、思い込みに陥らないオープンマインドな姿勢をつくりたい。

お互いの努力と才能を目にしたところで記念撮影です。

みんな達成感ですごくいい顔をしていると思いませんか?自分のイメージを立体空間にして吐き出すことで、洗われたような顔。実はすごく興奮しているんです。頭の中で、知的興奮。

私も参加者のお父さんお母さんと同じ親ですから分かります。本当に嬉しいです。

 

で、残酷ですが、壊します!

ってちょっと待った~!!まだよ~、まだまだ。

盲滅法にやってはダメ。これも学びです。自分の作品から、これを取ったら一番壊れそうだというところの紙コップを一つ抜いて下さい。さあ最後の実習行ってみよう!

 

ガラガラガラガラ~!!!

 

このペアは先程の大きなタワーの二人。一つ抜くと円筒の半分が崩壊する。そしてもう一つで残りの半分が崩壊。つまり、あれだけの量で積んだタワーを、原理的には二つ抜くだけで崩壊させることができる。

残念半分、爽快感半分?だったかもしれないけど、いい学びになったらいいな。

そしてもちろんそれをみんなでお片付け。

片付け大作戦、8500個の紙コップをたった3分で片付けました!!

最後は今日のまとめ。感想や工夫などの振り返りを、空間の後は言葉や絵でまとめてみます。

あの気持ちをどういう言葉に置き換えればいいのか、必死に探す姿がありました。

 

現在の日本では、幼稚園や保育園、小学校、中学校などにおいて空間教育がほとんど為されていないのが現状です。芸術分野において音楽や絵画、彫刻等はありますが、建築は手付かず。もちろん専門性の問題があり、一般の先生には難しいのですが、総合的な感性が養われ、かつ人間が社会生活を営む上で様々なシーンで必要となる能力の学習支援ができないかという思いで始めてみました。

正直に言えば、自分の子どもに教えるならみんなでやったほうが楽しいからというのがありますが(笑)、

やはりやって良かったと思います。

 

今回の取り組みを振り返り、次回につなげていきたいと思います。

 

最後に、参加してくれたみんな、本当に素敵だったよ!またやろうね!!

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2016年

3月

23日

「紙コップタワー」プレ企画

本日は4月2日の「紙コップタワーをつくろう!!」プレ企画ということで、静岡市葵区の中央児童クラブで実際にみんなでやってきました!

 

最初に建築家の仕事のこと、昔の世界の建築は石やレンガを積んで作り始めたことなどを写真を見せながら話をして、この取組の背景を説明しました。みんな興味津々しっかり聞いてくれました。

 

その後は紙コップで立体をつくるコツを簡単に、教えすぎずに伝え、いざトライ!!

子ども達はどんどん積んでいきます。失敗したら体感的に判断!広げたり狭めたりして即対処!

できては崩れ、積んでは震え・・・(笑)

三角ジャンボタワーがツンツンと!

もうみんなドッキドキです。

上から見るとお花みたいだね~。Kくん、盾みたいな奴(万里の長城)も覚えたね!!

できたぜー!

 

さわるなー、

 

壁から離れろ―、

 

こっち向け―、

 

イエーイ!!

 

 

次こっちのチーム、

 

みんな入って、

 

写真取るよー!

 

せーのっ

 

ガラガラガラガラー

 

なんでやねーん!!

そのころTくんは

 

ミョーン!!

 

おおーすごいぞ、

 

力が上手く流れている

 

安定してるぞ!!

 

高いところは協力して

そっと置いたね。

作り終えたらみんなで他の人の作品を見て回ります。どんな所に気を使ったかな?

どうやって乗り越えたかな?ちなみにこのチームは畳とカーペットの微妙な差に悪戦苦闘していました(笑)

みんなでそ~と集まって、記念写真。あっという間の2時間!私も喉カラカラ、汗だくです(笑)

最後に今日のワークショップのまとめです。感想や作品の絵、友達のすごかったところなど振り返りました。

保護者の皆さん、大人の皆さん、子どもは天才です。どの子にも豊かな力があります。それを上手く引き出すだけです。「何も考えずに作ったら、すごい作品ができておどろいた」と書いた子もいました。ということはそれだけ夢中になっていたということ。

 

できること。失敗して挽回すること。またできること。それを積み重ねることで見えてくるものがある。

 

単純でいいんです。

 

みんなでみんなの才能に興奮した、とってもクリエイティブな時間でした!!

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2016年

3月

17日

静岡こども建築塾

こどもの建築教育に取り組むために、静岡こども建築塾を立ち上げました。

 

建築、特に空間の学習については、小学生などの若年層においてとてもなされていると言えないのが日本の現状です。そこで私自身子を持つ一人の父として、建築家として、職能を活かして大切に伝えていきながら、共に成長していきたいと思っています。重要な事だからこそ、関心を持ってもらえるように、シンプルに楽しみながら学びを深めていきたいと思います。

 

ホームページ冒頭のNews、静岡子ども建築塾のページにもありますが、春休みの企画として紙コップを使用したワークショップを準備しています。事務所には大量の紙コップがあります(笑)

 

子どもたちの気づき、発見や探求にじっくりと向き合っていきたいと思います。

どうぞよろしくお願いします。

下記は第一弾の企画です。是非お気軽にご参加下さい。

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