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2017年

7月

22日

夕涼み会アートワーク

昨日は静岡聖母幼稚園の夕涼み会でした。

先月行ったワークショップ以来、園からずっと相談されていた紙コップを用いた「氷の世界」の展示を、アートワークとして行いました。

 

様々なスケールの造形が折重なるようにして、青い光を照らしてみると、キリッとした立体感を持つ氷の世界となりました。

足元に配した灯籠や、氷の結晶のモチーフも各所に配し、別世界となりました。

多くの方に喜んでいただけて良かったです。

 

 

 

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2017年

7月

11日

静岡市立図書館雑誌スポンサー拡大(麻機、北部、長田)しました!

連日暑い日が続きますね。皆さんいかがお過ごしでしょうか。

うちの近所の静岡高校は、夏の高校野球県大会が始まり早朝から頑張っています。

 

さて、皆様に御報告があります。

当事務所は2年前から静岡市立図書館の雑誌スポンサーとして、中央図書館(VERY)、御幸町図書館(STORY)でスポンサードさせて頂いて参りましたが、この7月1日より新たに、麻機図書館(VERY)、北部図書館(VERY)、長田図書館(AERA with kids)でもスタートしました。

 

麻機図書館は麻機小学校に隣接しており、小さいながらに暖かく落ち着いた雰囲気で、地域の核として機能しています。入館してすぐの右手が雑誌コーナーとなっています。先日確認したら図書館の方がPOPも作ってくださっていました。お気持ち、ありがとうございます。

 

北部図書館は北部体育館に隣接しており、すぐ裏を流れる安倍川の堤を散歩もできる気持ちのいいロケーションです。館内の書棚は高さを抑え、来館者が和める雰囲気づくりがされています。入館してすぐ左手が雑誌コーナーとなっていまして、大きな木の机でゆったりと閲覧できるよう配慮されています。

 

長田図書館は静岡市の長田支所、長田児童館との複合施設の中にあり、長田地区の方々にとって利便性の高い図書館です。メインの雑誌コーナーが奥の方なので、入館してすぐ左斜め前の子育て用の雑誌を選択させていただきました。ご挨拶をしたらすぐに対応していただきました。

 

広告の位置は、雑誌の表紙(小)、裏表紙(大)、書架(小)となっています。もし手にとって頂けたなら、A4サイズの裏表紙も見てもらえたらと願っています。

 

館内の撮影ができないので写真がありませんが、皆さんが図書館に行かれて目にして頂けたら幸いです。私達の生活を豊かにしてくれる図書館を大切に、今後ともどうぞよろしくお願いします。

 

 

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2017年

6月

22日

事業家としての目を持ち建築活動を続けたい

毎月、日本建築家協会本部からJIA MAGAZINEという冊子が送られてくる。

一般の方が目にすることはあまりないが、インタビューや論考を中心に、我々建築家が歩んできた道、これから進む道を考えさせてくれるものでもある。

 

先日届いた7月号を開いてパラパラと眺めていたら、3月に参加した熱海リフレッシュセミナーについて、後日自分が本部に送ったレポートが掲載されていた。

 

自分の文章には、「事業家としての目を持ち建築活動を続けたい」とタイトルが打ってあった。

ん?と思い読んでみたら、職能領域の拡張について、確かに文章の終盤をそう括っていた。少し前のことなので忘れていたが、今の状況のきっかけとなった当時の気持ちを思い出したので、改めて書いておこうと思う。

 

空き家問題、商店街の衰退、団地の高齢化など、現在社会を取り巻く問題については、一方向からこういうものを設計して下さいと

発注されるシステムで解決できるものは少なく、どのような手法で問題となっている状況を改善させられるか、企画やアイデアの提案に負う所が大きい。

 

21世紀に入り社会状況が特に変化している中で、既存の社会を再編集し、新しい社会を生み出す仕事が求められている証拠である。

 

建築の寿命は数十年と長いが、社会問題の顕在化は数年で起こる。両者のミスマッチを紡ぐ、編集力が問われているということだ。

それはいきなり建物をつくることではなく、人の流れや生活、経済やコミュニティといった「コト」を創り出すことに他ならない。

その上で、新しいコトが営まれる場としての環境を、しっかりと建築に帰結させてあげる必要があるということだ。よく簡単にハコモノはいらないという人がいるが、それはコトに対するその人の認識が今だに空っぽであるということを示しているだけである。

 

議論の中で私は、経済のデザイン、マーケットのデザイン、制度のリ・デザインが必要であると発表させていただいた。

建築は社会を良くするための手段と捉え、まずはその仕組みづくりに邁進すればよい。

社会の問題や要望は、事業の芽でもある。

それらを解決し、スムーズな状況をつくり出す事業の場づくりは、建築家の大切な仕事だと私は思っている。

それには、単なるモノをつくる設計者ではなく、コトを考える事業家としての目を持った建築家で在ることが大切だ。

 

「いろいろ条件はあるけど、こうしたらできるよね。これならやる価値あるよね」

そこにこそ、夢があると思っている。

全国の建築家たちと
全国の建築家たちと
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2017年

6月

21日

13歳のハローワーク2017

先週の火曜日、13歳のハローワーク社会人講師として、高校生の進路相談にのってきました。

年々意志を持って相談に来る生徒が増えてきて、今年は具体的に資格や大学のことを多く聞かれました。

 

4時間で10人位の相談を受けましたが、その中で一人、印象に残った男子生徒がいました。

 

現在高校三年生で野球部に所属している生徒です。彼は以前、文理選択において、部の練習のことを考え補習の少ない文系を選択してしまったのですが、いざ自分の進路に直面してからそのことを非常に後悔しているとのことでした。当然ですが進路は自分だけのもの。仲間と連れ立ってという訳にはいきません。

 

だから、建築を意識し始めてからは数学や理系科目もしっかりと取り組むことにして、部活だけでなく勉強も頑張る日々を送っているとのことでした。受けている教科を指折り説明してくれながら、ここからなんとかやってやるといった意志がその目に表れていて、相談も熱くなりました。もし私立文系の三年生なら、2教科だけなんて子もいますしね。

 

そして大学をどこにするかの話になり、希望はあるのか聞いてみると、北陸の国立大学を目指すとのこと。理由を聞くと、高校が東部だから東京に出る友人が多いのだけど、今度は人と違う道を歩みたいとのこと。

 

うん。いいね。

 

静岡とは気候も違うし建築の見方も変わると思うけど、いい選択だと思いました。何より、自分くらいは人と違う道を進んでもいいんじゃないかという感覚は、私も高校生の時に抱いていたので共感しました。きっと仕事でも役立つでしょう。

 

彼のような生徒もいれば、高校受験で失敗して大学で進路を修正したい生徒もいる。就職にあたり建築界の話を聞きたい生徒もいれば、他の職業にも興味を持っている生徒もいる。

 

みんな、自分なりに一生懸命です。

 

こういうふうに相談し、考えられる環境は私達の頃は無かったので、私も相談を受けながらいろいろな思いで見つめてしまいます。一生懸命な生徒には一生懸命対応したくなりますし、勘違いしている生徒には社会人講師として「社会の気持ち」を教えるために厳しく接するようにしています。

もちろんあとでどっと疲れますが(笑)。

 

高校生のみなさん、頑張って良い人生を切り開いて下さい。

応援しています。

 

 

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2017年

6月

14日

紙コップタワーをつくろう!@静岡聖母幼稚園さくら組レポート

静岡聖母幼稚園への特別出張講座も二日目となりました。本日はさくら組さんです。子ども達は待ちきれないのか準備をしているとドアからこっそり覗いていたりして。わかったよ(笑)

定刻になり、園長先生からご紹介頂きご挨拶。子ども達の目はランランです。今日の流れを簡単に説明させていただいた後は、早速建築レクチャーへと進みます。

このクラス、反応凄いです。全ての建築に喰いついてきます(笑)

必死に手を挙げて発表します。分かっても分からなくても発表します。でもなんか答えられるかもって思ったんだよね。大丈夫、八木先生は嬉しいよ。お父さんお母さんも、真剣な顔になったり笑ったり。驚きや楽しさがあるっていいよね~。

さてみんなでホールに広がって制作スタートですが、ここでちょっと解説します。

紙コップタワーは上に積んでいくものなので、土台となる部分が小さかったり不安定だと高く伸びていくことはできません。でもこの部分の作業はまだ造形的に面白いわけではないし、ちょっと根気がいるんですね。そこをいかにやり通せるか。それは現実の建築工程でも、他のお仕事や勉強でも一緒ですね。基礎が大事。写真の子達は等間隔で滑らかに、アドバイスをしっかりと反映して丁寧につくりあげていました。行き急いだ他の大人より上手なくらいで(笑)

私もいろいろな子ども達と接しますが、こういうところに普段の育ちが見えてくる気もします。

中盤くらいになってくると、子ども達の胸から頭の高さになってきます。空間領域が出来上がってくることに気づきながら、緊張感とともに集中した時間が流れる工程です。そしてこの時に大切なことは何かというと、姿勢なんですね。少しの力の変化が大惨事を招いてしまうという局面では、人間は自然に背筋を伸ばし、緩やかに腕を上げ、手首の力を抜いてそっと置くようになります。頭の向きも目線もブレずに対象に正対します。思えば書道もそんな感じでしょうか。

失敗したら声をかけようと、あえて言わずに見守っていましたが、できる子は自然にできていました。立ち位置も、近づきすぎることなく自ら間合いをはかることができています。

最後の手直しは素敵なお母さんたちが手伝ってくれました。「メンタルに悪い」なんて声もありますが何のその。お美しゅうございます。ありがとうございます。

ステージに上って見てみましょう。ん?なぜかみんな抱っこしてもらってる。疲れたかな(笑)

でも作品は立派にできたね。ゆったりと周りのお友達の作品ともつながりながら、美しい空間ができあがりました。

さくら組のみんなで。達成感があるね。

お父さん、お母さんとともに。バンザーイ!

園長先生とともに崩壊実験です。

一つ抜くと、ザザザザザー、カカカカカ-と流れるように崩れていきます。

お口も思わず開いてしまいます(笑)

この仕組みについては、例えば美しく織ったセーターやストールが解けていく様を思い浮かべてもいいかもしれません。等間隔でつくられ、力の流れが均一であれば、壁はきれいに崩壊していきます。

ある意味無情なくらいの美学です。

片付け大作戦、本日のまとめもきちんと取り組めました。最後の感想では、私がつくる時に工夫したことは何?と聞いたら、「壁を少し曲げること」や「そっと積むこと」など、しっかり言葉で表現することができました。

 

体や手を使うこと、頭を使うこと、紙に落としこむこと、言葉で表すこと。このワークショップを通して、たくさんのことをやり遂げることが出来たね。立派だったよ。

静岡聖母幼稚園年長さんのみんな、よく頑張りました!ありがとう!

 

 

 

2017年

6月

14日

紙コップタワーをつくろう!@静岡聖母幼稚園すみれ組レポート

6月1日、6月12日と静岡市葵区の静岡聖母幼稚園にて「紙コップタワーをつくろう!」の特別出張講座を行ってまいりました。年長さんのすみれ組(1日)、さくら組(12日)のお友達との取り組みをレポートさせていただきます。最初はすみれ組さんのレポートです。

 

まずは建築レクチャーからスタートですが、静岡こども建築塾は、本来小学生以上向けのプログラム。年齢の低い子どもに伝わりやすくするために、事前に自分なりに準備をしてみました。この幼稚園はカトリックの園なので、親しみがわくように世界のカトリック教会の建築なども紹介しながら取り組みの背景を伝えていきます。

やり方が分かったら早速やってみます。みんなでホールに広がって、周りと距離をとってスタートです!ちなみに今回は父母参観を兼ねて、お母さん達にもフォローしてもらいます。まだ幼稚園児ということで、ご協力ありがとうございます。一緒に楽しみましょう。

始めてみて驚いたのは、みんなほとんど抵抗なく積み上げていくこと。よっぽどレクチャーが良かったのでしょうか?いやいや(笑)、この子たちはイメージが出来ているからですね。作品の最終型という意味ではなく、「積む」という作業で空間をつくる行為のイメージ。よく聞き、それに則って動く力があります。その上で自分の感覚を探しながら、脳からの指令がどんどん手に伝わっていくようです。そして目の前に立ち表れる空間を見て、多くの事柄をつなげていきます。

高いところはお母さんに手伝ってもらったり、タワーの中に入っちゃったり。静かに滴が落ちるが如くそっと積み上げたり。だんだん立体ができてくるとみんな大興奮。周りのお友達とも協力しながら、加速度的に出来上がっていきます。私がしたのはテクニカルな指導や展開のコツぐらいで、伸び伸びと子ども達の感性を広げていくことができました。

崩れたり、直したり、最後はみんなで頑張って、さあ!できました~!!

みんなでステージの上から見てみると壮観です。子ども達の口からは「光が透けてきれい」など、空間を表現する言葉が自然に出てきました。単なる造形ではなく、タワーの向こう側や周りとの間を見つめる姿が見られました。うん、そこが空間だね。

すみれ組さんの子ども達と記念写真。みんな清々しい表情です。

お母さんと一緒に。ニコニコですね。

そして崩壊実験&片付け大作戦へ。

どこが作品の要の部分なのか、抜いてみて実証しました。1万個の紙コップが広がると少し寂しい気持ちもしますが、しっかりと5分でお片付け出来ました。

最後は紙と鉛筆で本日のまとめです。三次元の記憶を二次元のアーカイブに。みんな何とか表現しようと最後まで粘っていた姿は立派だったよ。そういうことが大切だよね。

いい取り組みができたね。ありがとう!!

 

 

 

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2017年

6月

09日

ねむの木にて

JIA日本建築家協会東海支部の会議があり、掛川のねむの木学園に行ってまいりました。

写真はねむの木こども美術館「緑の中」。山際の緑に囲まれた土地に建っています。坂茂さんが設計したこの建物には照明がありません。トップライトから明かりをとり、自然光だけで絵を鑑賞できるつくりになっています。ワンルーム、四方ガラス張り、設備・トイレコアが挿入され、梁はハニカムの紙で出来ています。ジョイント部がスチールであったり、耐火塗料で塗られているため一見しただけでは分かりませんが、実験的な構成です。

 

その後、ねむの木学園のホールで宮城まり子さんからお話を聞き、生徒たちから歌のプレゼントをいただきました。得難い経験になりました。ありがとうございました。

 

 

 

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2017年

5月

25日

新茶ができました

こんにちは農業デザイン部です。

先日摘んだ新茶ができました。スッキリとした水色に上品なコク。市場には出回らない限定製品です。緑茶で有名な朝比奈地区の中でも上流の小園の茶畑で採れた希少種。

80g/1080円です。一度沸かした低温のお湯(70℃)でじっくり(3分)抽出し、静かに最後まで注ぎ切ってお飲み下さい。8gで4杯/煎、二煎目も美味しく召し上がれます。ナッツやドライフルーツとも好相性です。興味のある方はお早めにお問い合わせ下さい。なお数量限定ですので品切れの際はご容赦下さい。

 

 

2017年

5月

21日

静岡こども建築塾@静岡聖母幼稚園予告

こんにちは静岡こども建築塾です。

静岡市葵区の静岡聖母幼稚園様より依頼があり、来月「紙コップタワーをつくろう!」の特別出張講座を行います。通常は小学生以上のプログラムなのですが、今回は幼稚園年長さんが対象。幼稚園から小学校までの途切れのない一体的な教育を目指す社会背景のもと、この年代にとってどんな切り口にしてあげたらいいか考えています。当日のライブ感を大切に、楽しみたいと思います。

2017年

5月

14日

運動会

本日は息子の運動会でした。今年も3組なので黄組です。

応援合戦では最高のパフォーマンス。「我こそはサンシャイン黄組~!」や、ウルトラソウルにソーラン節、上級生の指揮のもと大きな声で躍動感ある姿を見せてくれました。

息子の4年3組はというと、普段ケンカや揉め事の話ばかり聞いていたけど、何の何の、いいクラスじゃないですか。周りを鼓舞して一番賑やかに盛り上げ続けていました。

息子の走るフォームも取り組みも、ずっっっと進歩していたので(笑)、お父さんはちょっと安心しました。このクラスでみんなといろんなことに取り組んで、もっともっと化けていって下さい。期待しています!

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2017年

5月

08日

お茶刈り

こんにちは農業デザイン部です。今この記事を書いている両腕はブルブルです。

それはなぜかといいますと、上の写真。何だかわかりますか?

そう、お茶です。新茶です。ここ静岡は現在新茶の季節真っ最中。URAYAMA FARMも例外ではありません。ユリノキのそばで、すくすくと育った茶葉達が「刈ってくりょ~」と言っています。

そのリクエストにお答えし、刈ってまいりました。もちろん完全武装です。この時期日差しが強いですからね、日よけの帽子に首にはタオル、長靴と作業ズボンにシャツはイン!手元は軍手で守ります。大規模茶農家さんではありませんので、まずは飲む分を確保するために、5畝で60キロを目標に手刈りでジャキジャキと刈っていきます。

上から手元を見るとこんな感じです。ハサミの片方に地面まで着く長い袋がついており、刈った茶葉を入れていく仕組みになっています。まさにお茶刈りのための道具って感じです。

刈る時のポイントは、茶の木の上にハサミをポンっと置いてからハサミを使うこと。上空から新茶だけ狙ってハサミを使うと、グイッと入って下の硬い葉や小枝まで刈ってしまいます。新しく伸びた良いお茶だけを刈り取るために、ポン、ジャキ、ポン、ジャキ、ポン、ジャキっとリズミカルに水平に。邪念は捨て無心でやるのが吉です。

心地よい風が吹き抜ける良い天気です。小鳥のさえずりも聞こえます。新緑の季節のFARMは生命力に溢れています。時々サイドも刈りながら、全体を見ながら進めていきます。

しかしこの茶の木の造形って不思議ですね。ちょうど人が刈り取りやすい高さと幅に上手に揃え、生産効率があがるように程良い長さでキープされています。この幾何学的造形が、農業空間における原風景であることは間違いないでしょう。程良い丸みも愛らしいです。

刈った茶葉は、時々かごに集めて重さを量ります。URAYAMA FARMの軽量は、昔ながらの分銅式です。大体5~7キロぐらい刈ったらかごに移していた感じでしょうか。量りながら、なぜかセイロンやアッサムで茶を積んでいる人々の姿を思い浮かべてしまいました。紅茶だって最初は緑。世界中のお茶にかかわる人々が、こうして収穫を喜んでいることでしょう。

最後にオーナーに確認いただき本日の作業は終了です。お茶工場の乾燥にかける機械が30キロぐらいの容量なので、持って行って2回かけてもらえば調度よい具合です。

 

そうそう、写真でオーナーがかごの中に手を突っ込んで、何かを確かめてかき混ぜていますが、何だか分かりますか?

 

正解は温度です。

 

刈り取った新茶は熱が出ます。放置しておくと蒸れて萎れてきてしまうので時間はありません。でもどうせ製茶する時に熱を加えるんでしょというのはまた別の話。適正なタイミングで適正な温度管理を行わなければ良いお茶にはなりません。急いで軽トラックに乗せてお茶工場に運び出しました。

製茶され手元に届くまでしばし。楽しみに待つことにします。興味のある方はお声掛けください。おすそ分けします。

 

 

 

 

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2017年

5月

03日

URAYAMA LEMON

こんにちは農業デザイン部です。最近好天なので少し集中しています。さて本日は車に乗ること2時間。苗木を見にやって参りました。様々な樹種の苗木が広い敷地に並んでいます。老若男女おりますが、それにしても皆さんお顔が穏やかです。緑は心を癒やしますね。

我々のお目当ては何かというと、実はレモンです。来る前に電話で相談してみると「なんとかなるんじゃないですか。静岡は気候も温暖ですし。見に来てください」と余裕のお言葉(ここの人は親しみがあっていい感じです)。樹高1m~1.2mくらいのレモンの苗木が顔を揃えていました。

苗木の姿形を眺めながら、さてどんな種類がいいものかと早速聞きながら検討です。

いろいろあります。一口にレモンと言っても、シトロン系のものは香りが弱いし、棘がないもの、沢山できるものなど様々。生育環境としては冬暖かく夏乾燥する地中海性気候が適しており、日本では広島が一大産地になっています。

 

我々も葉の匂いを嗅がせてもらい、こっちでクンクン、あっちでクンクン。果実を手に持ち夢を脳裏に描きます。

悩んだ末に、この2種類を試験的に植えてみることにしました。右がユーレカ、左がレモネードです。一輪車の上に横倒しの写真ですみません。

ユーレカは、香りも味もしっかりした主力品種です。日本人の好みに合う爽やかな香り。果形も良くジューシーで、料理にも、お酒やドリンクにも合いそうです。海外ではカリフォルニアで多く栽培されているとか。まずこちらは決定です。

そして左のレモネード。こちらはそのまま食べることができるようで、デザートやサラダに良さそうです。パンやピザとかにも使えるかもしれない。香りだけでなく、果肉を楽しむ使い方を提案していきたいと思いました。ワクワク品種です。

実はあともう一種類迷いました。マイヤーという品種で、熟すと中がオレンジになります。形が丸く沢山穫れるのですが、展開性が中途半端な気がして今回はやめておきました。

FARMに戻り、早速植樹作業に取り掛かります。場所は現在蜜柑が植わっている場所です。実はこの中の幾つかの木が古くなってしまっており、それを伐ってレモンを植えることにしたのでした。

まずはノコギリで伐って(手前の切り株)場所をつくります。レモンは棘も出てくるので、少し間隔を取るようにしました。その上で既存の蜜柑よりも道路から50cm程セットバック。周囲の蜜柑の木に風から守ってもらいながら、日光が燦々と降り注ぐ位置に狙いを定め、スコップで穴を掘っていきます。根を伐り掘り進めると大きなミミズ君も出てきました。いい土の兆候です。

元の土と腐葉土を混ぜ、サクッと埋め戻したいところですが、ここでちょっとポイントです。

 

苗木は地面より少し高くなるようにします。水はけ良く、しっかりと固まり根付くように。なので苗木の下に土を戻して高さを調整します。

 

こんなもんかな。いやもう少し。置いてみて角度を調整し、良い形を探ります。

 

ちなみに写真の方はFARMの現オーナーさんです。持ち帰ってきて早速の作業にノリノリです。一緒に古い蜜柑の木を伐り、穴を掘りと、コツを学ばせていただきながらやってます。

 

建築の外構図でも木の位置を指定して植えるのですが、あたり前ですが農業も同じ。ただこちらは生産と収穫が目的なので、考え方の背景が少し違っていて面白いです。ゆくゆくはFARMの顔になってくれるよう皆で願いを込めます。

なんとか完成しました~。おチビちゃんも水やりのお手伝い。たっぷりかけてくれてありがとう。世間では5月3日は憲法記念日ですが、URAYAMA FARMではレモン記念日になりました。

このレモンはURAYAMA LEMONとして手塩にかけて育てていきます。これからFARMの蜜柑畑を整理しながら、段階的にレモンの本数を増やしていきたいと思いますので、デビューの際には皆様どうぞよろしくお願いします。

 

 

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2017年

5月

01日

土をつくる

こんにちは農業デザイン部です。

本日は先日買っておいた腐葉土を畑に撒きにやってきました。野菜づくりは土作りからということで、固くなった土を耕しそこに腐葉土を撒き柔らかく耕すことしばし。

う~ん、なんか足りない気がする・・・。

そうだ!と振り返れば、そこには新茶が出始めた茶の木が。

この足元に堆積した腐葉土を頂くことにしました。局地的にたくさん取りすぎないように全体的に鋤取っていきます。思った通りフカフカです。お茶の栄養もタップリ?でしょうか。畑の隣の土なので相性は悪くないはず。しっとりとした土を手に取れば、ぐふふと笑いが込み上げてきます。

新しく耕したところはもちろん、人参を植えたところにも良い土のおすそ分け。ちなみに後ろに茂っているのはじゃがいもで、そろそろ収穫の時期です。生姜やかぼちゃも育ち始めています。

 

作業が一段落した所で、一服しながら今後の展開について皆で相談しました。ファームのビジョンや経営的な側面から意見を交わし、少し方針が見えてきました。現地に戻り再度状態を見ながら土地の活用法を確認。いけそうです。次回は出張になりそうです。

 

 

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2017年

4月

27日

ハーブの園

こんにちは農業デザイン部です。

URAYAMA FARMはハーブの園でもあります(ささやかですが)。本日は今咲いているハーブを紹介します。まず上の写真はカモミール。気持ちをリラックスさせる効果があり、お茶にして飲むことで有名ですね。可愛らしい白い花が咲くので優しい気持ちになるハーブです。

お次はローリエ。月桂樹という名でも親しまれています。URAYAMA FARMの月桂樹の木は樹高5m程。手の届く範囲で採りながら料理にも使っています。煮込み料理、スープ、カレーに入れてもいいですね。良さそうな葉を採ってジップロックで冷蔵保存しておけば一ヶ月は十分保ちます。個人的にはロールキャベツなんかが好きです。コンソメと相性がいい気がします。このハーブも小さな白い花が咲きます。慎ましく上品な花です。

そしてチェリーセージ。とても丈夫で花壇や寄せ植えにも合います。このハーブは甘いフルーツのような香りがし、ウチの息子はこの花の蜜をチュウチュウ吸います(笑)。華やかな色合いの花ですが、緑の中の程良いアクセントになって素敵です。

FARMの中に、野菜や果物だけでなくハーブが咲いていると、なんとなく豊かな気分になりますね。あれとあれを料理に組み合わせたらと楽しみも増えますし。良いお友達です。

そうそう、最後にラディッシュの話を。

 

こちらは先日発芽した報告をしましたね。ハーブではなく二十日大根になります。

 

写真で見ると土から体が半分くらい出ていますね。

早速採って試食をしてみました。

 

けっして大きな個体ではありませんが、4センチぐらいで食べやすいサイズでした。中は白くて外側が赤い野菜で、皮を剥かずにそのまま食べられるのが特徴です。

味の方は、少し辛味がありますが、含有水分がありさっぱりしている分、味噌やマヨネーズといった濃いものとの相性が良いようです。

先日信州に旅行してきた時に入手した山葵味噌をつけて食べてみましたが美味しかったです。日本酒とも合いました(笑)。

 

暖かくなり、少しずつ作物がなり始めています。

 

 

 

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2017年

4月

24日

JIA静岡建築家講演会

本日はJIA日本建築家協会静岡地域会の通常総会がありました。静岡地域会、また東海支部(静岡、愛知、三重、岐阜)においては今年が創立30周年の年になります。公益社団法人として市民に対する企画も考えていきたいとのことで、私もお手伝いを頼まれました。その際はよろしくお願いします。

 

総会後は建築家講演会が開かれました。本日の講師は安田幸一さんです。現在は東工大の教授をされており、箱根のポーラ美術館を設計された方です。ポーラ美術館以後の15年の取り組みについてお話していただきました。

 

安田さんは昨年住宅作品で日本建築家協会建築環境最優秀賞を受賞されているのですが、その設計が非常に示唆に富むものでした。私と同じく意匠を担当する建築家であり、設備設計者ではありません。機械設備や太陽光パネルなどに頼るのでなく、開口部の在り方や、居室の囲み方、配置の仕方、通風のとり方、光の入れ方など、まずコントロールできるところを慎重に考えながら整理していくことで導かれる快適な居住空間の在り方は、私たちの手が届く、素朴な可能性を感じさせるものでした。

 

一口に環境と言う言葉が出ると、すぐ膨大なデータを持ち出したり、局所の部材性能を極めたり、いかつい環境設備を装備したりする人もいますが、考えてみれば元々その風土に適した伝統的な日本家屋の過ごしやすさは、そのようなことで決まっていたわけではありません。

敷地周辺から手に入れられる建材を使いながら、建築の作り方の中で何か手がないか?生活しやすい状態をつくるために、工法や空間のとり方で工夫できないか?先人達もそう考えたはずです。

 

動線や機能的配置とは別に、違う視点で空間構成を見つめてみることで、新しい環境建築が生まれることでしょう。私も大いに参考になり、取り組んでみようと思いました。

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2017年

4月

11日

設計事務所とは

「設計事務所ってどういう立場で仕事をするんですか?」

 

そう聞かれることがあります。

 

「何となくは分かるけど、施工会社(建設会社や工務店等)に全部任せるのとどう違うの?」

 

感性の話とは別に、そこの所がイマイチ分からない。

そう思っている人は多いのではないでしょうか。

 

そこで、建築士、設計事務所、施工会社という言葉を使い、法制度と設計事務所のスタンスや業務の在り方について説明させていただきます。

 

まず建築士とは、建築士の免許を受け、その名称を用いて設計、工事監理等の業務を行う者をいいます。ここでいう「設計」とは、建築士の責任において建築工事実施のために必要な設計図書を作成することを。「監理」とは建築士の責任において工事を設計図書と照合し、それが設計図書のとおりに実施されているか否かを確認することをいいます。設計をした本人が、ちゃんと自分の目で確認するのがベストです。

 

現在日本では、建築士の免許を持つ人間が設計事務所、施工会社、行政、企業等の様々な場所で働いていますが、設計・監理を報酬を得て業として行うのであれば、建築士事務所登録を行わなければなりません。当事務所の例で言えば、代表が一級建築士の免許を持ち、管理建築士として登録されている一級建築士事務所です。

 

「じゃあ、施工会社でも建築士がいて建築士事務所登録をしてあれば設計・監理ができるんだよね。現場監督だっているし、ちゃんと見てくれてるんじゃないの?」

 

もちろん、しっかりとしたところはしっかりとやってくれます。

 

しかし現場監督が行うのは「管理」のことで、材料発注や下請けとの工程調整、安全対策といった工事をする上での建設技術やマネジメントに関することです。設計図書との照合を意味する「監理」とは、意味も字も異なります。

 

さらに会社にとって施工が収益の大きな柱となる以上、その組織に属する建築士が会社の制約から離れて、自由に設計・監理を行うことは難しいのが実情です。社会で問題となる建築トラブルの多くは、業務に対し適切なスタンスがとれていないことが起因しています。

 

~依頼主にとって、建築は大切な財産です~

 

設計事務所とは、施工会社とは離れた独立した立場で、設計・監理を専業で行う存在です。

 

さらに言えば、依頼主側の立場で業務を行うパートナーとしての存在です。

 

依頼主と共につくりあげた計画を、最後までブレること無く、依頼主のために実現します。

 

設計事務所が業務を行い設計・監理と施工が分離されることにより、設計の自由度は元より、工事監理においても設計図書との照合の質、客観性が保証され、適正な品質確保につながります。

 

「緊張感のある関係の中で施工会社と協力し、最良の建築を生み出していく

 

そういう仕事をするのが八木紀彰建築設計事務所です。

 

 

 

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2017年

4月

10日

熱海リフレッシュセミナー掲載記事

今月のARCHITECTが届きました。

 

これは日本建築家協会東海支部が発行している冊子で、会員や建築関係機関に毎月届けているものですが、私も時々執筆を依頼され記事が掲載されます。一般の方には届きにくいかもしれませんが、所属する建築家達の研修や交流、自己研鑽の発表媒体として活用されています。

 

今回の4月号には、先月私が参加した熱海リフレッシュセミナーの記事が掲載されました。3日間ありましたので3人で執筆し、私は3日目を担当しました。下に記事データを添付しましたので御覧いただけると幸いです。

 

毎回冊子が届いて記事を読むと、皆さんの文章の個性を感じます。私個人としてはなるべく素直に、分かりやすい文章を書くことを心掛けています。周りはみんな専門家ですしね、肩肘張らずに心のままにということで。

2017熱海リフレッシュセミナー記事.pdf
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2017年

4月

05日

信州の旅3

二日目は生憎の天気でした。標高の高い宿の周りは雪景色。ギョッとして早く下りねばと長野市に近づいてくるに従い雨に変わりました。

さて、本日のお目当ては長野市にある長野県信濃美術館と善光寺です。この街の様子を見るのは初めてなので楽しみにしていました。

信濃美術館は建築家の林昌二氏が設計されましたが現在は老朽化で建て替えが計画されています。確かに中の状況を見ると、増改築がなされ使われ方もだいぶ変化したのか、あまり空間の良さを活かせていない様子でした。

なので連結されている東山魁夷館のほうへ。こちらの設計は美術館建築のマエストロ、谷口吉生氏。曲線を使わずに直線のみで豊かな空間を創り上げる手腕には定評があります。

東山魁夷の絵は昔から好きで今回の旅行の大きな目的の一つでした。彼の作品は風景画ですが、まず対象を見てスケッチをし、それを下絵にして自らの表現に昇華させる過程、その熱量が良く分かりました。対象を見つめる眼差し、それを包み込む世界観から、素直な感受性の持ち主であることが伝わりました。

その後はお隣の善光寺へ。善光寺って長野市でどんな存在なんだろう?そんなことを考え静岡から車を走らせて来ました。長野の平野ってまとまっていて本当に広く(長い)、その自然の中に集落が散在し、次第に集まって都市ができていくのですが、この街は山が近く、まさに野の中にあるという感じ。経済が第一という感じはしません。太平洋ベルト地帯とは都市構造の背景が異なるのでしょう。

善光寺の門前を歩いてみれば、一帯が全てお寺の関係で成立しており、門前町として蓄積された歴史、伝統の厚みが分かりました。

一方で松本。最後に国宝の松本城に寄りましたが、こちらはやはり城下町ですね。信州大学本部や日銀もあり、小さいながらに新陳代謝を感じます。

松本はクラフトフェアが有名で、まつもと市民芸術館(伊東豊雄氏設計)があったり、サイトウ・キネン・フェスティバルがあったりと、文化を大切にする風土です。しかし文化とは、経済的な背景がなければ成立しないのもまた事実。特急列車で東京と名古屋を結ぶ交通の要衝として発展して参りました。

建築や都市というのは、現在の姿だけ見ても得るものは知れていて、やはりその成り立ち、今後どのようにしていくべきかを重ね合わせながら見るようにしています。人の表情や歩く速さと目線、繁華街の姿も大事で、今日は古いものを見たからこそ、昼食は善光寺の路地裏のレストランこまつやで、パスタを食べてみました。気持の良い店でした。伝統の中、少しずつ変化していく街が楽しいですね。

帰り道、塩尻の辺りでまさかの大吹雪。なんとか無事に帰って来れ良かったです(汗)。

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2017年

4月

04日

藤枝で建築作品の撮影

今日はとてもいい天気だったので、改めて、以前つくった建築の写真撮影を藤枝でしてきました。蓮華寺池公園のすぐ近くにある藤枝小学校屋内運動場です。私の最初の仕事でもあります。

建物の入口には大庇がかかり、校舎から屋内運動場をつなぐ内部動線と、手前の駐車場から運動場に至る外部動線が、半円形の屋根がかかった広場のような渡り廊下で交わり、ゆったりと動線処理される構成になっています。

思い立って蓮華寺池公園のボートに乗り、池の上から写真を撮ってみました。手前にあるのが屋内運動場、右奥の白い建物が校舎です。この近さなので公園に来る度に様子が分かり嬉しいですね。私が通った高校もこの小学校のすぐ裏の方にあるので、この辺りには親しみがあります。体育の時にはよく池の周りを走らされました。

今日は桜が一分咲き程度でしたが、桜や藤、ツツジなど、新緑の季節が始まれば一気に公園が緑に覆われます。建物の外壁の色を決める時に、周辺の緑との調和を考えて何パターンも検討したことを思い出します。

現在藤枝市がこの界隈を整備して益々家族連れや子どもたちが集いやすくなっているので、学校生活はもちろん、社会体育も含め、市民の皆さんに存分に使って頂けたら幸いです。

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2017年

4月

03日

信州の旅2

小布施にやって参りました。私が最初に勤めた設計事務所では、地域の修景計画のようなこともやっており、そこで所長が小布施の修景計画のことを話していました。以来ずっと気にかけていながら、今回の旅でやっと来ることができました。もうあれから10年です。

 

小布施は決して大きな街ではありませんが、北信地方に位置し、栗と北斎で有名です。

建築家の宮本忠長氏が長く修景計画にたずさわり、まちづくりに尽力されました。

「ソトはミンナのモノ。ウチはジブン達のモノ」という考えのもと、自発的に公益性を共有するまちづくりを目指し、建物の間に通り抜けられる小径が巡らされています。

 

地域住民の理解の賜物ですが、まずは自分達の生活が基本とし、その上で外来者(観光)との交流を図る仕組みになっています。どうぞご自由にお通り抜け下さいと看板も。

門をくぐらせていただくと中は庭になるわけですから広い空間が現れます。ここを通らせて頂く。静かで緊張感がありながら訪れた人を受け入れてくれるこの空気。私もなんとなく身をかがめてしまいます。この在り方を建築家が小布施の人達と共につくりあげたということなのでしょう。

 

普段私たちはどこの空間で生活をしているのでしょう。自分の土地ではここは俺のものだと威張り、公共空間では俺が使って何が悪いと威張り、あんな建物をつくって目障りだと隣に威張ってばかりいたら、人々の暮らしの精神環境は随分と貧相なものになってしまいます。この小布施方式が必ずしも全てではありませんが、やはりお互いが少しだけ関わりながら、遠慮もしながら、気にかけながら生活環境を作っていくということが、和を大切にする日本人のメンタリティーなのだと思います。そしてこの考えは、決してプライバシーを本質的に阻害するものではないのでしょう。

ここはもう明らかに民有地だろうなあと思いますが、小径の石を見てみると何と手の込んだ張り方をしていることか。視線誘導の重心も納まり、植栽の構成も丁寧です。

建物の屋根の形状としては切り妻などの勾配屋根を基本とし、軒をしっかりと出しています。日本建築ではこの軒をいかに低く仕上げるかで美しさを追求してきました。生け垣の高さすれすれくらいを想像してもいいでしょう。2階建ての建物を建てるときなど、プロポーションを整えるためには二階部分を低くするのがコツで、私も意識して取り組んでいます。

外壁の色については、全体的に栗のイメージにもつながる落ち着いた辛子色を基調としていました。塗り壁もあれば、土壁もありました。

1階部分には下見板を張るなどし、人の目に近いレベルには木、石、土、緑といった自然素材以外の使用は極力控えるというやり方を積み重ねていくと、エリア一帯に調和が生まれてきます。逆に鉄骨造の建物を思い返せないくらいです(もちろん構造としてはありましたが)。

 

また、歩いていて気づいたのが蔵の多さです。もちろん昔よりは減ったのでしょうが、それでもあちこちで目につきます。住居であれ商店であれ、蔵を改装したであろう建物も各所にあります。蔵は開口部が小さく、プロポーションで大体分かります。立っているというか。

外壁と屋根の間の縁を切って、そこから採光を取り入れる姿も見られました。

途中、蔵の白壁の間を抜けて行くと、煉瓦造りの煙突が見えて来ました。

そう、造り酒屋でした。公道とは関係なく歩いているから裏から回って来ちゃいました。

中に入って商品を見させていただきましたが、どれも美味しそうです。買いたい(笑)。でもまだこの後まちを歩いて見て廻りたい・・・。ワイナリーにもいくしなぁと悩んだ結果、今晩は近くに宿を取ってあるので、有名な地酒ならきっとそこで出しているだろうと考え、ここでは購入せず!

夕食の時に見てみると案の定置いてあり、「吉の川」というお酒を頂いてみました。いや~、美味しかったです。お米の旨味があります。料理とも素晴らしい相性でした。

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2017年

3月

30日

信州の旅1

先週末信州に行ってきました。

 

信州・・・。

この響きに軽い緊張感を覚える静岡人は私だけではないでしょう。温暖な静岡とは空気のしまりが全く違うこの地では山が近く、雪を被ったその山塊の迫力といったら太平洋側には比べられるものがありません。富士山とも違います。左は途中で撮った八ヶ岳ですが、ここまでくると近づいてきたなと感じます。気温も静岡より15度近く低いです。

途中、安曇野で下りて大王わさび農園に寄ってみました。安曇野には以前来たことがありますが、この場所に来るのは初めてです。なぜ来たかというと、ここでわさび田がどのように並んでいるかを見たかったからです。静岡もわさびは生産していますが、多くは山間の棚田で上から下に清水が落ちてくる形式です。面積も決して広いわけではありません。

こちらに来て驚いたのはその平面的な広さ。犀川の湿地に広がる豊かな湧水のわさび田は、地形に沿って美しく並んでいます。この自然と幾何学の調和が私の景観づくりにおけるテーマであり、そのために自然や農地の在り方から得るものは大きいと常々思っているのですが、想像以上でした。

 

私達がやれ自然だ景観だ、保存だと騒いだ所で、ただ手付かずに触らなければいいわけではありません。私が思うに、例えどんなところであろうともどこか人を感じる、人々と自然が寄り添って営みを感じられる関係が一番しっくり来るような気がします。そして多くの場合その恩恵を受けるのは人間側。だからこそ美しく保つ義務がある。関係を継続させる責任がある。そのような考えを広めていきたいと思っています。

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2017年

3月

30日

ラディッシュ発芽しました

ラディッシュ(フレンチブレックファストというネーミングの種)が発芽しました!

隣の人参もち~っちゃな芽がチラホラ出ていました。人参はもともと発芽がゆっくりみたいです。

本葉が2まいずつになったら間引きする予定です。

5月には試食できるかな。

 

(農業デザイン部)

 

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2017年

3月

17日

雑誌スポンサー広告

うちの事務所は大規模にテレビCMを流したり、新聞広告をうったりできるわけではありませんが、ささやかながら広告も行っています。それは静岡市立図書館の雑誌スポンサー広告。

こちらで年間を通して指定の雑誌を購入する代わりに、雑誌の表紙と裏表紙と書架に広告を掲示できるというものです。雑誌の選定については、妻からの強い指示があり、中央図書館はVERY、御幸町図書館はSTORYです。「え~、建築雑誌とかじゃなくていいの~?」と半信半疑でしたが、意外と「見たよ~」「こんなのもやってるんだね~」と声をかけられることもあり、続けています。

 

で、今日はと言うと、先日事務所が引っ越しをしたので、広告に記載してある住所を変えなければいけないということで、デザインを少しやり直しました。それを先程出してきて市の担当者とも話をしましたが、まあ大きく変わったわけではないので広告審査会にかけるまでもないかと思いますが、よければそのまま採用して、何かあれば調整ということで。

 

皆さんも図書館に足を運んだ際には、雑誌コーナーをチラッと見ていただけたら幸いです。

どうぞよろしくお願いします。

 

 

 

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2017年

3月

13日

農業デザイン部、始めます

農業デザイン部、始めます。

スタートとして、本日は種まきです。

 

と、その前に、なんでこんなことをやるのかを説明します。

正直に言えば、家の事情です(笑)

 

私は藤枝市に生まれ、実家には農地として田んぼや畑、山があります。父はサラリーマンでしたが、朝や夜、休日等の時間をやりくりしながらそれを維持してきました。

 

私には姉と妹がいますが、両方共ずっと他県で生活をしており、将来的にも帰ってくることはないでしょう。最近は親も年を取ってきており、手をかけるのが難しくなっています。

 

妻は隣の岡部町(現在は藤枝市)に生まれ、同じような状況ですが、こちらはそもそも林業家でして、それをどうしていくかという課題もあります。

 

そして先日私は40歳になりました。

 

分かっちゃいるけど遠慮半分、横目で見ていた時代も終わり、そろそろ何かやらなければ…と。

もちろんいきなり大きなことができるわけではありませんが、小さなことから私達なりに、デザインの力で新しい展開に導いていければいいなと思います。ここでいうデザインとは事業の仕組みづくりの意味も含めて考えています。

 

建築とは人が生きる環境を構築していくこと。衣食住(ライフスタイル)をトータルで考え提案をしていくには、いい機会かもしれません。柔軟に楽しんでやっていきたいと思います。

 

さて本日は畝を作り、パープルキャロット、イエローキャロット、ラディッシュの種を撒いてみました。お皿の上で彩りよく提供される姿を想像しながら、とりあえずできたら試食だねと。

 

花粉に目と鼻をやられながら、作業着を着込み、長靴を履いて作業すること2時間。いい気分転換にもなりました。畝って建築でいう盛土の柔らかいバージョンだなとか思いながら(笑)

 

きっと私達と似たような状況の人たちが、現在の日本には沢山いると思いますが、日本という国の行末を広い視野で眺めてみれば、社会の各事業をリデザインするチャンスなのでしょう。

 

まずは芽が出てくれることを祈ります。

 

 

 

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2017年

3月

09日

JIAリフレッシュセミナー

3月5日から3月7日にかけて、熱海で開かれたJIAのリフレッシュセミナーに参加してきました。日本各地から集まった建築家たちが研修やセッションを通して研鑽を積みました。

 

前半は「建築の拡張」をテーマに、職能の拡張として不動産、編集、コンサルタントも手がける建築家が講師としてレクチャーを行い、皆でセッションをしました。その中で印象的だったのが、沖縄の建築家の方の言葉ですが、自分が好きなことだけをして共感してくれる人が増えるのであれば、それは社会貢献になりうるということでした。お互いいろいろ話したのですが、やはり人を変えるより自分がやることで人に示して追いかけてもらったほうがいい。社会に対していいこと、役に立つことをしているからこそ、そこにお金が集まる。そういった事業の場づくりを、広い視野で取り組んでいきたいと思いました。

 

後半は「建築の深化」をテーマに、木構造のフロントランナーである構造家のセミナーを行いました。さらに建築家と構造家のコラボレーションとして、グループごとに分かれて、敷地内にカフェレストランも計画しました。お互いの力量に刺激を受けながら非常にエキサイティングな即日(2時間)設計でした。工法や構造計画の力でドラスティックに建築が変わっていくことを再認識し、今後の自分への糧となりました。いい仲間たちとも巡り会え、この機会を頂きましたことに改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。

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2017年

3月

07日

最後の卒業式

本日はデザイン学校の卒業式でした。今年を最後に科がなくなるので本当に最後の卒業式。卒業生は8人でした。この学校から依頼されたのが5年前。増えた年も減った年もありましたが、最後まで依頼をやり通すことができよかったです。淋しくもありますが自分としては満足もしています。

 

そして最後に卒業生が寄せ書きをくれました。思えば初めてのような気もします。とても嬉しかったです。自分がどれほどの役に立っているのか、実務と違いわかりづらいのが教える仕事。読んでみると、大変だったけどちゃんと向き合っていてくれたことが分かりました。

 

ひとりひとりの発表の姿、制作中に悩む姿、早弁している姿(笑)を思い出します。

お互い切磋琢磨しながらよく笑い、よくツッコミ、よく褒めて頑張ったね。

 

みんな本当にいい人間だから、そういう人達が、人が生きる環境をつくっていってくれることに喜びを感じます。

 

謝恩会の後の二次会で話してみると、実はこのブログも読んでいてくれたとのこと。

 

ありがとう。

 

先生も悩みながら向き合ってきたのが本当のところです。

成長させてもらいました。

 

これからの君たちの未来を応援しているよ!

頑張れよ!!

 

 

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2017年

3月

03日

トップページ写真

ここ数日ずっと気にかけていたこと。それは富士山が見える状況で静岡の街を撮りたいなということ。春霞でしょうか、近ごろは空が白くなったり雲が多かったりと、なかなか富士山が綺麗に見えません。まあ、あそこは標高が高いのであたり前かもしれませんが。

 

しかし今朝は珍しくきれいに見えていたので急いで出動!

だんだん広がる雲を心配しつつも、なんとか街の風景を納めることができました。

 

手前には駿府城公園があり、左は新東名の橋脚、右は清水の方に伸びる街並み。

遠目に見えるは富士山です。ここが、今私がいる静岡の街です。

 

いろいろな生活があり、いろいろな人生があるんだろうなと思いを馳せます。

建築も同じ。どんなふうに使ってもらってどんなふうに喜んでもらえるか。

いつも人の姿を考えています。

 

今日は3月3日の私の誕生日。

40歳になりました。

 

ケーキやら御馳走やら、息子自身が食べたくて朝から気にしているようです(笑)

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2017年

2月

23日

「紙コップタワーでまちをつくろう!」レポート

2月18日、静岡県教育会館で「紙コップタワーでまちをつくろう!」のワークショップを開催しました。定員40名はおかげさまで満員御礼、若干オーバー。西部地域や東部地域からも申し込み参加をいただきました。認知の輪が広がり、遠方からでも活動に賛同して来て下さることに感謝しております。

会場となる4階は、ほぼ貸し切り状態でラウンジもあり、自由に寛げるのが魅力です。

屋上庭園もあるので気分転換もできますしね。早めに会場入りして準備を進め、いざ開催!

 

静岡こども建築塾では、いきなりワークショップで手を動かすのではなく、その前にかならず建築レクチャーを行います。今日の学びの目的、背景をきちんと伝えることで子どもたちが安心して主体的に取り組めるよう配慮しています。

今回はまちをつくるということなので、建築とともに世界のまちを紹介。こんな仕組みや目的でまちは出来ているんだよと理解を深めていきます。みんなかなり興味を持ってくれたようで、自分の気づきがイメージにつながっていったようでした。

ところで今回は静岡雙葉高校の3年生の生徒がスタッフとして参加してくれました。

彼女たちは4月から大学に進学し建築を専攻するとのことで、学校の先生から事務局にお話があり一緒に取り組むことに。建築に興味を持ったきっかけを聞いたり、こんな本あるよと教えたり、建築の道の話をしたりしましたが、もう本当にいい子達です。ワークショップの当日準備もよくやってくれて事務局としては大助かりでした。子ども達とも笑顔で触れ合う姿に、将来が楽しみになりました。自然体が一番だね。


準備ができたらワークショップスタートです!

会場の思い思いの場所に陣取って、建築と街区をつくっていきます。今回、念のため基準となる大通りや中心広場を予め設定してみました。それに面したところはまちの中でどのような位置づけになるのか、またそれ以外のところはどのような構成で通り抜けられるようにしたらいいのかを考えるきっかけに。

中には、「オレは郊外で広くつくる~」なんて声も。そうだよね、街中の地価をこどもは現実的に分かっています(笑)それもいい判断だ!




コツとしては足元を広げることがポイントです。紙コップは上に積むので途中で広くすることはできません。今回はまちですからね。なるべくゆったりと、広い視野でやるんだよと声をかけていきます。リズムができてくれば、それぞれどんどん出来ていきます。インタビューもしちゃいます。

「むむむ~。どうなってんだ~」と、時にはじっと眺めて検討します。特に通りに面しているからね、オイラは何をやるべきか。考えよう、考えようぜ!


静岡こども建築塾にはルールがあります。ものを大事にすることと、人の作品を大事にすること。

周りがお互いに大事にし合えば、当然自分の作品も大事にされる。まちづくりでも、私達人が生きる中でも大切なことですが、みんな自然に仲良くやるんですよね。その約束があるからこそ、賑やかな中でも落ち着いてクリエイティブなことに向き合えているんですね。大人だよ、みんな(笑)

そしてえらいな~と思うのは、「みんな~ここが崩れてピンチだ!手の空いてる人は助けてくれ~!」と声をかけると、すぐに集まって来てやってくれること。まちづくりではお互い様だっていうことを素直に納得してくれる。初めてのお友達とも言葉をかけ合いながら、アイコンタクトをしながら仕上げていくことができました。

制限時間も間近になると、こどもも大人もドッキドキです。できた~!さわるな~!うしろ~!ぎゃ~!(笑)そういった中でも丁寧におつくりなさいますお嬢様。素敵でございます。

さてまちといえば、昼の顔もあれば夜もある。

 

ということで、今回は外灯のイメージで灯りも置いてみました。会場の都合で真っ暗にはならなかったのですが、それでも道路や通り道に面して、または広場や庭にどのように配置することがいいのか考えてもらいます。

 

灯りひとつで、外部空間に緊張感を与え支配することができる。それが空間をつくるということ。

 

静岡こども建築塾のワークショップでは、空間イメージ、設計、つくるを連続的に行って体感してもらうことを前提にしていますが、灯りというちょっと違う角度からのアクションを入れてみると、自分の取り組みを客観的に評価するきっかけにもなります。

ハタと止まり作品を見つめる目がいくつもありました。

みんなで完成写真。こども達とこういう取り組みができることに感謝です。お父さん、お母さん達はみなさん笑顔が素敵で、本当に良い方たちです。次回は皆さんも写ってくださいね(笑)。


始まりがあれば終りがある。残念ですが撤去しなければなりません。

ですがせっかくなのでここは頭を使って丁寧に、崩壊実験といきましょう。こいつを抜いたらヤバイんじゃないかという、「このワンピース」をそれぞれ選び、せ~の!で抜くと・・・・。

 

ザザザザザザ~。ザザザ~。カラカラカラ・・・。

 

滑らかに小気味よい紙コップが崩れていく音。美しく積んであればあるほど力の流れが均一で、よく崩れます。でもこれを知る感覚って大事なんですよ。そういう目で建築を見ることも必要です。

 

そして、1万2,000個以上の紙コップをみんなで一斉に片付け大作戦。え~無理だよ~と思ったかもしれないけれど、いざ取り組めば一息です。6分間で完了し元の位置まで戻しちゃいました!立派!


今日のまとめを文字と絵で表現して取り組みを再整理。三次元の行為を二次元の行為に変換することで違う脳を使ってみよう。

そしてそれを言葉に出してみんなの前で発表です。深い気づきがあり、学びがありました。

 

最後に私からこどもたちへメッセージ。

 

自分の才能を大切にしよう。自分の才能を本当に守れるのは親でも友達でもない、自分だけだ。自分にドキドキできるよう頑張ろうぜ!!


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2017年

2月

21日

本日の静岡新聞

2月21日の静岡新聞18面地域欄(静岡・志太榛原)に2月18日に行った「紙コップタワーでまちをつくろう!」の記事が掲載されました。

建築教育の普及に対する御理解が広がりましたことを、改めまして皆様に感謝申し上げます。

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2017年

2月

17日

静岡こども建築塾より

2月に入り事務所の決算を終え、2月18日のワークショップの準備に駆け足の日々を過ごしていたら、あっという間に前日となりました。

だんだん遠方からの参加者も増え、活動への御理解の輪が広がっていることを実感し、ありがたく思っています。

また、いろいろな方面からのお問い合わせもいただいております。

うちはただのお楽しみイベントではなく、建築教育としてやっているので、その点だけ御理解いただきたいのですが、今後良き御縁につながればと思います。

事務局の方が静岡こども建築塾のフェイスブックを立ち上げました。よろしければ御覧下さい。facebook@shizuoka.kodomo.kenchikujyuku

 

 

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